見出し画像

スペイン旅行記【6日目】

お久しぶりの海外旅行、
行程6日目、滞在5日目の記録です。

【6日目(7/22)】

●7:00前に起床。うずくまる奥様。どうやら、前日のチャンポンのダメージをモロに食らってしまった様子。そう、二日酔いだ。アルコールの分解には水分がたくさん必要であるが、宿に戻ってあまり水分摂ってなかったのを思い出し、「飲んだアルコールの2倍量水分とるといいよ」と今更ながらの豆知識を贈る。下戸だけど飲まされることがゼロではないので、対策だけは知っているのです。


マドリッドとはまた異なるビュッフェ。順調に太る。



●このホテルの朝食は7:30スタート。この日の予定も詰まっているため、朝食時間オンタイムで会場へ向かう。まだ誰もいない。係員に部屋番号を告げて着席。マドリッドのホテルより1グレード下がるホテルではあるもののメニューは豊富。ここも朝からケーキがある。ハムとチーズとパンが基本になるのはどこも変わらないようですが、おいしくいただきました。なお、どうやら朝からシャンパンも用意されていたが、奥様は見ないことにしていた。

≪サグラダ・ファミリア≫

●この日のお目当てはこの度のメインイベント「サグラダ・ファミリア」。ガウディが手掛けて現在進行形で建設中の、おそらく世界で一番有名な建造物。15年前に卒業旅行でバルセロナを訪れた際に1度見たことはあるのだけれど、近年の技術革新により、ここ数年で"すんごいできてる"という噂があるのでもはや別の建物見に行くくらいの気持ちです。
●日本で公式サイトから事前に拝観予約をしていて、予約は9:15~。特に混みあう場所なので、様々な観光ガイドでも早い時間の訪問がおすすめされています。まぁ、日本でも寺は朝がいいっていいますものね。そんなわけで早めの朝食から身支度を整え、ホテルを出立。地下鉄で行く場合カタルーニャ広場駅からだと乗り換えが必要となるので、乗り換え不要な「Tetuan」駅まで徒歩移動。12,3分くらい。で、地下鉄で2駅ほど行ったところが「Sagrada Familla」駅になります。


どーん



●地下鉄を出て地上に出ると、ここもカサ・バトリョと同じように早くも人だかり。何せ目の前にドーーーンといきなり世界遺産のですから。ここでもまたすぐにお得意の「すごーい」発動。多分15年前も言ってる。でも凄い。しばし、様々なアングルからサグラダファミリアを撮るタイム。
●目の前にはサグラダファミリア入場ゲート。予め印刷してきたQRコードを提示し、順調に通される。ただやっぱりここでも手荷物検査があるので、貴重品、そしてベルトも外していったんカバンの中へ。必要なのはわかるのだけど、めんどくさいのはやっぱりめんどくさい。
●入場するとサグラダファミリアはまだ会場前。なので、より近くからサグラダファミリアを眺めるタイムに突入。扉とか彫刻とか装飾とかを「ふーん、へー、ほー」と長めに眺め写真を撮っているうちに、いつも間にやら開場時間に。レッツ、サグラダファミリア。


ガウディに屈した

●館内に入った私の感想は「すごーい!すごいできてる!!」でした。多分口に出した。15年前、入ってすぐの広間は思いっきり工事中でなんのためのスペースかわかってなかったんですが、今ならわかる。この建物、教会だったんだ。
●完成に近づいていることへの感動もさることながら、驚いたのはステンドグラスを通して館内に広がる、色とりどりの光の調和。おそらくあの変態建築家(褒めてる)のことだから、この教会内に差し込む光の角度も計算尽くなんでしょう。ここまでの建造物では奇抜すぎることを悉くネタにしてきましたが、この見事な仕掛けについては、ただただ脱帽。すごいです。
●館内を感動しながら様々な角度で写真を撮っているうちに、近づいてくるのは事前に予約した「塔」への入場時刻。サグラダファミリアでは、左右に分かれている「生誕のファサード」「受難のファサード」という巨大な塔を登ることができるようになっている。お金を出せば両方いけるけれど、今回はより見どころの多いという「受難のファサード」をチョイスしました。
●入場口に並ぶと、塔の通路が狭いためか荷物をロッカーに預けるよう促される。ロッカーのカギは1ユーロで、後で戻ってくるシステムだが、肝心の1ユーロが果たしてあるのかどうか。我々は奥様がお持ちでしたので無事解決。なのだけど、同じお時間に来場の日本人のご婦人は手元にないようで、「お持ちですか…?」と相談される(その後無事見つかった)。さらに続いてやってきたこれまた日本人のご家族は、お父様が係員に打診して1ユーロ借りていた。柔軟だ。結局、この時間登ったのは全員日本人だったっていうのがなかなか味わい深かったです。


たぶんこれが受難さん
narrow & spiral

●塔へはエレベーターでグググイッと中腹やや上、地上60mくらいの高さまで連れていかれる。とても見晴らしはいい。が、高所恐怖症の気のある私としてはちょっとヒヤヒヤする高さ。そのあとは指示されている順路に従って階段を上ったり下りたりしながら、塔に施された彫刻に接近しつつ回っていくルート。下りは道幅の狭い螺旋階段になっていて、そういえば手荷物預かりの時に「narrow & spiral」で「500」段あるって予告されていたことを思い出す。確かに、ものの見事にナロウ&スパイラルだ。螺旋階段をグルグルとグルグルと、目が回るので時折休みながら降りていき、30分弱くらいでファサード鑑賞終了。面白いけどそこそこ疲れるので要注意です。
●降りた後は聖堂の中で時折座りつつ、これでもかと写真を撮る。しかしあらゆるガイドブックが指摘してるように、塔から降りた10時ごろにはもうだいぶ人が混みあっていた。頃合いを見て裏口に回る我々、裏側の彫刻も見て回る。こちら側は割と15年前に見た気がしていて、「最近できたからなのか輪郭がざっくりしてる」みたいな(失礼な)ことを述べた気がする。裏口から出口までの順路では、地下にある博物館も通って様々な展示も見られるので、ここだけで本当に見どころが多い。
●お土産屋をさっと眺めて、メインイベント終了。大変見ごたえありました。

逆さダファミリア

●…と思いきや、奥様情報によると、サグラダファミリアの全景は、目の前にある公園の池越しがベストポジションらしい。そういえば確かに池があり、公園がある。ということで対岸へと向かってみると、普通の公園の普通の滑り台。前にベンチがあり、そこに群がるのは、たくさんの観光客。どうやら「映え」スポットとして有名なようで、池の柵でポーズをとりながら撮影している人もちらほら。人波をかき分け、我々もベンチから全景を撮影する。「工事のクレーン含めてサグラダファミリアだよね」とは奥様の言。わかりみが深い。

≪サン・パウ病院≫

世界遺産病院。目の前は車道なので撮影注意。

●朝からたっぷりサグラダファミリアを堪能した我々、次に目指すのは病院。とはいえ別に具合が悪くなったとかではなく、サグラダファミリアの北に、これまた世界遺産の病院があるという。世界遺産の病院って何だろうと思いつつ、次なる目的地へ移動。途中、そういえばお昼どうしよう金的な話になったところで、私が事前に調べていたチェーン店「Pan and Company」の看板を発見。市内にはたくさんの店舗があり、どうやらいざとなったら昼食にはちゃんとありつけそうだ。
●10分程度移動したでしょうか、サン・パウ病院到着。…とても、建物が立派。今は博物館のようになっているけれど、wikipediaをみると、なんでも2009年までは診療を行っていたらしい。お、落ち着かない…

≪ピカソ美術館≫

●この日も予定はかなりのたっぷりコース。サン・パウ病院は外観だけを楽しむこととして、次なる予定へ移動。目指すのこちらもバルセロナ有数の観光スポット・ピカソ美術館。サグラダファミリアとはホテルを挟んで反対側(とはいえそれほど遠くはない)なので、バスで移動。もちろん経路は奥様任せ。47番線のバスに乗車し、30分ほどの移動になります。
●さてこのピカソ美術館、人気の観光施設ということで、サグラダファミリアやカサ・バトリョ同様に事前予約がおすすめされていたりします。で、前日や前々日にホテルのwifiを駆使して予約を試みましたが…日付の指定ができず。え、何?予約いっぱいなの?いやいやまさか…という一抹の不安を抱えながら、大変小径の多い旧市街でバスを下車。ドキドキ。
●ピカソ美術館がある旧市街(ゴシック地区)はいかにもな異国情緒たっぷりで街並みだけですでに素敵。しかし一方で路地や死角が多く路上の落書きなんかも散見されるため、夜は観光客はあまり出歩かないほうがいいらしい。美術館へ向けて歩いてほどなく、左側にいい感じのスーパー(赤看板のSUPER MARKETではない)を発見。野菜の値段(ズッキーニ1kg1.89ユーロ)を見る限りは良心的な価格と判断し、それぞれ飲み物を購入。私はコーラ。奥様は…その飲み物、なんですか…?

アロエドリンクのスイカ味。美味しい。

●「なんか細い小径をなんか上ったり下ったりした気がする」という私の大変うっすらとした記憶と同じ情景が広がる中、こんにちはお久しぶりです、ピカソ美術館。あれ?空いてる?どうやら、ちゃんと入れてもらえるようです。入場券はカウンターと券売機で買えるので、我々は券売機で購入。…でも、なんか操作がよくわからない。結局、見かねた係員の方に教えてもらい、入場券を2枚ゲット。なんとか入場を果たす。ピカソ美術館は係員が「水はだめよ」っていうくらいで、厳密な手荷物検査はなしの緩い体制。それでいいのだろうか。

ピカソ美術館。建物も素敵。


●ピカソ美術館にはそれほど有名なピカソ作品はないらしい。ただ、ピカソの幼少期の作品や父親の作品、スペインで暮らしていた時期の作品群など多くの作品を収蔵し、青の時代やキュビズムのような作風の移り変わりを見ることができる。少し前に日本(表参道)でヨックモックがやっているピカソ美術館にいって、ピカソの陶芸作品とか見に行ってたので、ピカソの幼少期や、初期のどちらかといえば写実的な絵を見ると、同一人物かどうか疑いたくなる。一方で、陶芸作品やお皿も収蔵されているので、イメージ通りのピカソを見ると安心する。
●そしてその中でも特に有名なのが、「ラス・メニーナス」。…プラド美術館に収蔵されているディエゴ・ベラスケス作の「ラス・メニーナス」を、ピカソが大胆に(あまりにも、大胆に)「再解釈」した作品群。15年前は「なんでピカソ同じ題名の変な絵乱発してるんだろう」と不思議に思ったものですが、プラド美術館で現物を目にしたことで、ようやくピカソが何やってたのかがわかりました。…に、しても、だ。やりすぎだろう。


ピカソによる「ラス・メニーナス」再解釈群


●…皆様是非、本物の「ラス・メニーナス」をお調べいただき、見比べてみてください。是非。

≪休憩(BUBO)≫

●イメージ通りのピカソと、ラス・メニーナスのやりすぎ具合を堪能したところで程よい時間。お昼ご飯でもいいのだけれど、ピカソ美術館周辺は甘いもの屋さんも豊富とのことで、奥様のお導きで、チョコレートショップ「BUBO」へ。カフェスペースがあり、奥ではチョコレート、手前ではケーキが販売されている。チョコレートは日本でも通信販売されていて、ケーキはバルセロナか、世界でも何故か表参道だけにある日本支店でしか食べられない。
●「esto(これ), 1(ジェスチャー)」を2度繰り返し、あとは「カフェコンレチェ!」というほぼほぼ唯一使えるスペインでケーキとカフェオレを発注。店員さんが「アイス?」と聞いてくれたので、アイスカフェオレにできました。ありがとう。で、出てきたケーキがこちら。

おいしいケーキ。表参道でもいただけます。

●私が頼んだマカロンの乗ったケーキはなにかしらで「世界一」になったらしいとググったら出てきました。チョコレートの濃厚さと、様々なスパイスが用いられているというそのスパイシーさのバランス、大変おいしくいただきました。

≪カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)≫

●程よい休憩と新鮮なカロリー摂取を経て、観光ルートに舞い戻る我々。次もこの旧市街で、美術館のほど近く、「カテドラル」を目指す。カテドラルは「大聖堂」という意味なのでスペインどころか欧州中に様々なカテドラルがあるわけですが、その中でも「カテドラル」の代表格が、このバルセロナのサンタ・エウラリア大聖堂。私も15年前に行って「すごい!」って思った記憶があります。もちろん、何がどのようにすごいかは覚えていない。
●目的地を目指してほどなく、旧市街のオシャレな壁が一層オシャレになってきたことでカテドラルの接近を予感。しかし我々地図に沿って進むとよくよく裏口からはいりがちで、いい感じの外壁をそのままグルーーーッっと回っていき、正面に回る。…すごい。

カテドラル

●お久しぶりのカテドラルは、やっぱり記憶に残っている通り、荘厳な威容を構えていた。思わず足を止めて、バシャバシャと撮影タイム。ところで、カテドラルもその他の教会同様無料で入れたと思ったんだけど…あれ、もしかして有料って書いてある…?…かつては無料で、ガイドブックなんかでも無料という記載が残っていたりしますが、どうやらここ数年で有料に変わってしまったようです。なお2023年7月時点1名あたり12ユーロ。おう。
●威容はすごいけれど、突然の有料化にほんのりテンションダウンした我々、一旦、カテドラルの拝観を回避。本日別途予定していた、「王の広場」の方向へと足を進める。…あれ、広場はどこだ。なんか結婚式っぽいことやってる…けどここは広場ではないらしい。ここはいったい…と思ってあたりを見渡すと、目に入ったのは再び登場「Pan & Company」の文字。暑さと度重なる移動のせいか、奥様の元気がややなくなっているところで、一旦休憩もかねて昼食へ向かうことにしました。
●Pan & Companyに入店して、次々出てきている料理はボリュームがすさまじい。奥様はちょっと食べきれなさそうだとのことなので、1セットの注文してみることに。したのだけれど、ランチタイムで慌ただしいこともあり、店員さんとの円滑な意思疎通に難儀して2セット注文が通ってしまう。レシートみてなんとかかんとか1セットのみでいいことを伝え、渋々注文取り消しに応じてもらうことに。ふーやれやれ。

注文疲れでまともに写真撮ってないけど、右手のパンが超大きい

●出てきたセットのサイズはやはり中々のボリューム。しかしポテトとパンなので、二人で1注文でも手を伸ばしやすい。ところで奥様、思っていたよりサクサク食べる。お腹はどうやら思っていたより空いていたようだった。食欲はあるようで何よりである。食べながらの作戦会議中、「もう来れないかも知れないから、お金かかってもカテドラル入りたい」との奥様の進言でカテドラル再訪が決定。そう、確かに私も「凄い」と思ったのは外観だけではなかった気がする。というわけで、レッツ再チャレンジ。
●カテドラルに向かって左手側に、当日券売場&売店スペースがある。ネットで買うと1ユーロ安く入場券が買えるのだけど、何故か我々どちらもクレジットカードの認証が弾かれた。どちらもVISAなのに何故だ。前には数組の観光客。なのだが、窓口でなんか凄い聞いてる人がいて、それに係の人がすごい丁寧に対応してて、全然列が進まない。そうだ、これがスペインクオリティだった。
●やたら窓口に質問してる人以外は順調に進み、10分くらい待って無事チケット購入、カテドラルの中へ。入ってそうそうやっぱり出ましたお得意の「すごーい」。ああ、そういえば15年前も中に感動した気がする。現在のバルセロナのカテドラルは1300年くらいに作り始め、1450年くらいにおおよそ150年の歳月をかけて完成したとか。壮大すぎる。


大変荘厳なカテドラル内部


●だいたいどこの建物もそうですが、カテドラルにも展望台があるので、エレベーターの順番待ちをして上階へ。このあたりで私、個人的に購入したいプロレスのチケットの購入待ちのため、気が気じゃなくなる。カテドラルは昨日よりwifiの電波は良好。購入開始は日本時間22:00、現地時間15:00から。いざ、勝負…あれ、もう席がほとんどない…。どうやらものすごい人気だったようで、良い席は一瞬にして売り切れてしまった様子。あっという間に失意の状況となったワタクシ、開始2分後に落ち込みながら座席を確保。気分は負け犬です。ごめんねカテドラル。きみが悪いわけではないんだ。

見晴らしもよろしい


●カテドラルは地下にも礼拝堂があるが、こちらは観光客が入るような場所ではなく、本格的なクリスチャンのためのお祈りスペース。静かな空間を見ると、バシャバシャと写真を撮って荒らしてごめんなさいって気持ちになる。ちなみにサグラダファミリアにも地下に同じようなスペースがあって、どうやら予約制みたいな感じでした。

≪グエル邸≫

●バルセロナを北から南へ進む観光ルート、本日最後の行程の目的地は「グエル邸」。前日訪れた「グエル公園」と同じく、ガウディのパトロン・グエルさんが住まわれたという本宅。のちにグエル公園に引っ越した(そして失敗した)。
●カテドラル正面、「ヌエバ」駅に描かれているピカソによる壁画を横目に10分ほど南に進み、レイアール広場へ。さらにそのまま道路を渡ったあたりに、やはり見えてきました異様な建物。こちらが、ガウディの横暴(誇張)を許したパトロン・グエルさんの本宅になります。割と小さめの道にあるので、向かいのお土産物屋からだとギリギリ全景撮り切れない。

グエル邸

●西日が強く差し込む中、グエルさんちのチケットを購入。こちらも、イヤでもオーディオガイドがついてくるようです。館内でガイドを受けとると、歩き疲れた我々、しばし休憩。しかし、この休憩中に奥様お手洗いを探されましたが、中々なところに設置されていたらしい。


地下駐車場。止めるのは馬車だったらしい。わかりにくいけどこの奥にお手洗いがあります。



●グエル邸はバルセロナに点在するガウディ作品群の中で、個人的な印象としては一番「住みやすそう」。まぁ、グエルさんも娘さんとかいたらしいんで、情操教育に悪そうな不安定な作りにはしなかったんだろう。その代わりガウディは細部にこだわったようで、扉や手すり、ステンドグラスなどにそのやりすぎ感が出てる。



中央サロン


●館内「中央サロン」がこの建物の主役。四方に絵画、見上げれば凝った意匠のドーム型天井、パイプオルガンが設置されていて、どうやら定期的(およそ16:30くらい)にその音色が館内に響く模様。空間に溢れるお金持ち感。

≪夕食≫

●この日予定の観光を終えて、時刻は17:00を回ったところ。このあたりからはあまり程よい公共交通がないので、バルセロナの有名な通り「ランブラス通り」を北上してカタルーニャ広場方面へ。ちなみに昔この街道沿いのレストランでボラれた。街道に敷き詰められたタイルの中には、ミロが手掛けたモザイク画も見られる。けど割とみんな注目することなく、そのまま踏みしめている。ミロ…


ミロのモザイク画inランブラス通り


●カタルーニャ広場を経由してホテルへ帰還…する前に、前日は失敗に終わったスーパーマーケットチャレンジ。ホテルからひと区画先のところに、奥様が1軒、私が1軒スーパーを発見。前日の失敗でダメージを負っていたため、珍しく私が主張して、店までの道のりをご案内。
●地上2階、地下に1階のこのスーパーは、当たりでした。2リットル入りのスプライトが1ユーロで売っていたので、私は滞在中の水分をまず確保。奥様は謎のトロピカルなジュールをチョイス。こちらも1.5ユーロくらい。良心的だ。その他、「もしスーパーでお土産を選ぶなら」をテーマにしばし散策。私が見つけたアーティチョークの野菜チップスと、その他謎の野菜チップスミックス、奥様が見つけた何かしらのクッキーっぽいお菓子を追加でカゴに入れ、お会計。クレジットカードで支払いをすると、ユーロ払いかJPY払いか問われるのだけど、「JPY100,000」とか表示されて一瞬焦る(小数点が消えていた)。ユーロ払いでは6ユーロぐらいでした。
●水分などなど確保して、一旦ホテルへ帰還。夕食の算段を始める。と、奥様から、カタルーニャ広場のイングレス(デパート)上階がフードコートになっているらしいとのタレコミがあり、夕食の注文にエネルギーを使わなくてすむ私は嬉々として賛同。休憩を挟み、19:00くらいにイングレスに向かう。この時間になるとやっぱりバルセロナは涼しい。
●10分弱でもはや通いなれたカタルーニャ広場に到着、イングレスに入店し、エスカレーターを上がっていく。中の構造は本当に見慣れたデパートのようで、ブランドショップや宝飾店、スポーツ用品店、ニトリっぽい生活用品店などが各フロアに設置されていた。
●最上階のフードコートは、学食なんかでおなじみのカフェテリア方式。それぞれのカウンターで料理を受け取り、最後ゴール地点のキャッシャーでお盆の上の料理に応じた料金を支払うシステム。サラダコーナー、パエリアコーナー、ピザパスタコーナー、トルティーヤ(ここではいわゆるスペイン風オムレツ)、スシコーナー(!?)、その他小鉢コーナー、デザートコーナー、ドリンクコーナーとバリエーション豊富。パエリアコーナーには念願の「Arroz Negro(黒い米)」…イカ墨のパエリアがあり、即注文。それとトルティーヤ、ドリンクをお盆にのせてこの日の夕飯となった。占めて20ユーロくらい。


イカスミのパエリア&トルティージャ


●マドリッドでも思ったけれど、パエリアは最低サイズがとにかくデカい。以前は最低ロットが2人前で膨大な量でしたが、今回はこの量で1人前。計算間違ってないだろうか。炊き具合は前回より柔らかで、イカ墨独特のコクがあってとてもいい感じ。トルティーヤは卵、ジャガイモ、玉ねぎのシンプルな作りでしたが、淡白な味わいがパエリアのパートナーにちょうどよかった。マドリッドでの経験がなんとなく生きている我々、バルセロナでの夕食も無事完走。美味しくいただきました。

≪INGLES~お土産探し≫

●イングレスから帰る前、地下にスーパーとお土産屋さんがあることを事前に調べていた奥様、閉店時間前にちょっと覗きたい、ということで、最上階から一転、地下のスーパーへ。バルセロナ中心部イングレスのスーパーは、実に広大だった。あれ、ここ超楽しいんじゃないだろうか。
●日本ではあまり見ない様々な商品群にテンションの上がる我々。21:00の閉店までの1時間、ここで一回お土産物捜索タイムを設けることとなりました。イングレスの館内wifiに繋いでLINEをテスト送信し問題ないことを確認。程よき所で集合することに。

魅力的な商品群


●我々がまず心惹かれたのは缶詰・瓶詰。海外ではポピュラーなサーディン缶(イワシのオイル漬け)が1ユーロ~売ってたり、日本ではお高くてめったに見ないムール貝の缶詰等など。すでに自分たちが食べることばかり考えている。レバーパテなんかも売ってましたが、豚肉は検疫で引っかかるため、危険性を考慮してグッとこらえる。瓶詰では我々がマドリッドで食したアーティチョーク、定番のオリーブも日本よりお求めやすい価格設定。
●お菓子類に関しては、スペインが欧州のチョコレートの一大集積地であるらしいこともあって、ここでもチョコレートが豊富。リンツのチョコなんかもとてもお安く売っている。また日本ではほとんど売ってないヒマワリの種なんかも様々なフレーバーで販売していた。奥様は「バラまき用」として最適だという、フランスの個包装のお菓子を見つけ、確保方針を固めていた。
●あと個人的にもう一つ気になっていたのが調味料。あまり日本人の食卓になじみのないバルサミコ酢がやたらお安く売っていた。あとは「料理酒」ならぬ「料理ワイン」を発見。絶対に買って帰る決意を固める。重いけど。その他、Amazonですでに買っちゃってたけど、パスタソースなんかもお安かった。
●残り営業時間40分くらい。そこそこさ迷った末に偶然奥様と合流。ここで奥様がイングレスが日曜休みなことを調べ上げる。そうだ、ここはカトリックの国だった。というわけでお土産購入の予定について再度検討、イングレスが9:00から開いていることを確認し、月曜の午前中に再びここを訪れることを決定。さらに、今時点で興味あるものをこの場で一度買ってしまうことに。セルフレジで会計すると、占めて55ユーロくらい。“誰に何を”ってイメージして買ったはずなのに、これを書いてる8/7時点で大量に缶詰が積まれています。なぜだ。
●翌日はなんだかんだ言って実質的な滞在最終日。少し遠出をする(モンジュイック方面)か、それともこの日までに見逃したポイントを回収するか。バッファとして特に予定を決めないで最後の一日、我々は後者を選択することにして、この日の行程を終えました。

➡7日目に続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?