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戦闘ヘリ廃止に思う事

 陸上自衛隊が戦闘ヘリや偵察ヘリを廃止して無人機への転換を図り防衛予算の効率化しようとしている。私とて無人兵器の効果や必要性を全面的に否定するわけではないが、安易な無人化やAI化には異を唱えているクチなので、思っている事を言ってみたい。
 その昔『宇宙戦艦ヤマト2』で真田が古代に新型戦艦アンドロメダを紹介するシーンがある。そこで真田が「全部自動でやってくれる」というので古代が「人間は何をするんですか?」と聞くと「ここで見ているだけさ」と答えさらに皮肉っぽく「(ガミラスとの戦いを上層部は)機械力の勝利だと思っているのさ」と付け加えるのだが、戦闘ヘリを無人機に転換すると聞いて、このシーンが強烈に甦ってきた。
 無人機は兵器として有用なのは認める。しかし人間はその時何をしているのかという疑問が常に付きまとってくる。人間はただ見ているだけなのだろうか?見ているだけなら人間の存在意義はどうなってしまうのか?そんなに無人がいいなら自動(AI化)がいいなら、人間必要ありませんよね?と皮肉を込めて言いたくもなる。政治も無人のAI化で人間は見ているだけでいいと思う人などいないだろう。時代や安全保障環境の変化もよくわかる。しかし、人間の力が必要な事もあるという事を戦闘ヘリ廃止の議論を通じて発したいと思う。

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