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コタツがない家の男たちに共感してしまった話

 私は「俺の話は長い」というドラマが大好きで、リアルタイムでみていたしSNSもフォローしていた。

そのSNSが新たに動き出し、同じ脚本家さんで新しいドラマをするという投稿をみて「コタツがない家」のことを知った。

新しいドラマを見るかどうかの判断基準は、あらすじとキャスト、主題歌である。
それぞれ見たいレベルを満点☆☆☆で表すとこんな感じだった。

コタツがない家をSNSの投稿だけで知った時、
あらすじ☆☆
キャスト☆
主題歌
という感じだった。
主題歌がなにかはその時知らなかったし、キャストも特に私の見たいに値する人はでていなかった。
なので見る可能性はその時点では低かったと言える。

最近の私はもっぱらTVerの見逃し配信でドラマを視聴している。

TVerではコタツがない家が放送されるにあたって、「俺の話は長い」が期間限定で配信された。
その配信は言わずもがな毎週欠かさずにみた。やっぱりめっちゃいいドラマだったなあ。

 そして新ドラマが放送されTVerでの配信も始まり、見たいドラマをお気に入り登録していると、コタツがない家も目についた。

やはり「俺の話は長い」ファンとして見ないわけにはいかない、という謎の使命感が湧き出てきて第一話を再生していた。

ドラマは第一話をみてその後見続けるか決めるという節もみんなあると思う。

というわけで気づけば第5話が過ぎている。
(どういうわけだよ)
主題歌も口ずさめるほどだ。(何が)


 そのコタツがない家に登場する男たちに共感してしまった話である。

前回の記事でも話したように私は”働きたくない”という気持ちが根底にある。
お金を貰うために何かをするということができず、社会に出るまで誰かに言われた通りに行動してきて、現在も1人で生きる力がない私である。

このドラマに出てくる家族の息子、高校生の順基。
順基は大学に行きたくないというが、母親の頼みで大学に行くことを了承する。

順基は大学の指定校推薦(?)を貰っていて、よっぽどのことがない限り合格する予定だった。

しかしその面接で志望動機を聞かれた順基は母親に頼まれたからだとありのままをデカい態度で答えてしまったのだった。

このシーンを見た時、“順基やるやん”と思った。
これまで親の言う通りに進んできた私は大学進学の際も特に行きたい大学もなかったが、大学に行かなかったらどうするのか?と言われて、他の道を知らなかったためそのまま大学に進んだ。

そんな私にとって、順基が面接で本音を話したことはすごく、なんというか、スカッとジャパンみたいな(伝われ)、親に従って進んできた民のヒーローのように見えたのだ。

順基の大学に行きたくない、でもいかないならどうするのか、みたいなモヤモヤした気持ちにすごく共感した。

でもその後推薦に合格せず、親子喧嘩した時に母親に放った言葉たちは、あまりにも子どもだなと思った。
子育てを最低限しかしてないっていうのは子育ての大変さを全然わかってないと思った(子育てしたことないけど)し、一家の大黒柱として働きながら子育てもするって本当にすごいのに、めちゃくちゃ子ども目線の一方的な愚痴だなと思った。

自分は行事に親が来てくれていたから順基の寂しさは計り知れないのだが。

万里江のめっちゃ頑張ってきたのに、子どもにそんなこと言われて、自分でも行事に行きたかった気持ちもあるから悔しいし、みたいな気持ちもめっちゃわかって(子育てしたことないけど)、その親子喧嘩はとてもグッときてしまった。

でもその後の万里江とお弁当屋さんの会話でお弁当屋さんが、
子どもは世話を焼きすぎるとうっとうしいっていうし、ほっといたらもっと関心持ってくれっていうねん。(ニュアンス)
と言っていたことになんか私も救われた気持ちになった(なんでやねん)。
お弁当屋さんありがとう。

きっとどんな親子関係でも子どもから親に抱く気持ちと親から子どもを思う気持ちはすれ違いがちなんやろなあって思えたのだ。
それをわかってたら、順基みたいに思ったことをぶつけられる子どもが育つ環境?っていいやんって第三者として見てるからこそ思えることなんやろうけど、子どもは子ども目線の気持ちをまっすぐ伝えていいやんって思った。
母親のことを考えるとつらいけど、大人になって反省すればええやんって。(誰)


 あと万里江のダメ夫、悠作。悠作は漫画家だけど10年も新作を描いてなくて万里江のヒモと化している。

そんな悠作が編集の土門さんの提案で万里江の父との共同生活を漫画に描こうとする。
が、一度描いたものの全然面白くならない、と白紙に戻す。

だが最新の第5話では、お父さんが旅先でスナックのママの家に転がり込んでいたという男のロマンのような話を聞き、急にやっぱりお父さんとの漫画を描くと言い出したのだ。

やっぱりお父さんとの漫画を描くという話を土門さんと話しているシーンの悠作の、あの時は描きたくなかったんだけど今は描きたくなったんだよなー的な気分屋発言にすごく共感してしまった。

何か行動するときはいつも自分の気持ちで動く私は、その発言がすごいわかってしまう。
自分でもそういう動きはよくないと思いつつ、脱せずにいる。

気分屋を脱する方法があれば誰か教えて欲しい。(急募)

 最後にこれは共感ではないけれど、万里江の会社の社員が同僚に恋をしてしまった時、万里江の父が”はっきり言ってあげることで仕事に専念できるように”とその社員に脈があるかなんてわからないのに脈がないという件がある。

これをみて、いやあ事実が何にしろはっきりと断言されることって大事というか時に必要よなって思ったって話。

 こうして、なんやかんやでコタツがない家にちゃんとハマっている私。
「俺の話は長い」の第8話で満(主人公)がコタツは世界平和の秘密兵器だと言ってたから、「コタツがない家」にはトラブルが次から次へと舞い込むのでは?と思っている。

がんばれ万里江!

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