フレンチトーストレタスサンド
読ませたいと、食べさせたいとは似て非なる。
家族のために毎日の食事を思考する者は、行間を犠牲にした日々があったやもしれない。
書くものはこゝろだけでは成り立たず、犠牲とは夢。
フレンチトーストに挟まれたレタスの萎れは尊くも、無くとも気づかぬものだった。
しかし、
それすらも拒否しなければ生きていけない間がある。
食べなければ死ぬ。ならば食べても死ぬ。
読むことも、食べることも精一杯でいなければいけないと云う思考は捨てた方がいい。それは、いつか誰かを殺す。
フレンチトーストレタスサンド。
欲しくないものは、ごみ以下だ。