毎日の日記を時折よみかえす。
わたしだけが描くはずの頁には、わたしの知らない何かがいる。それもわたし。記憶は花のよう。散ってしまうか、枯れるか。種子は迷走か迷路か、定かにない。葉脈を迷ううちに根腐れをする。花の咲かない冬はすこし楽だろうに。