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留学のお話①〜目が覚めたら、そこはドイツ〜

こんにちは!プロフィールにもよく書いていますが、私は2011-2015の4年間、ドイツに美術留学をしていました。少しずつになりますが、留学の経験もnoteに書いていこうと思います。まずは、ドイツに行くまでの経緯を書かせていただきます。

多摩美術大学4年生の時、私は進路に悩んでいました。画家志望でしたので、就職は全く視野に無く、自分を追い込むために教員免許(美術の先生の資格)も取っておりませんでした。20代の頃の私は、ストイックで、いばらの道を好んで歩くタイプでした(今はだいぶリラックスしてきて、コジコジに似ていると言われることもあるので、だいぶ成長(?)したなと思います)安定収入があった方が、むしろ落ち着いて制作できるかもしれないのに、、。

就職はしない。では、大学院進学?多摩美の院に進むのも、ずっと同じ環境になるので、あまり気が進まず、東京芸大の大学院を見学してみたり、色々と悩み、家族や教授にも相談しておりました。でも結局、多摩美の大学院かな、、と思い、願書などを準備しておりました。

そんな時、海外に行くのはどうなのか?という案が、どこからとも無く湧いてきました。最初は、家族が言った一言だったかもしれないし、自分で考えたアイディアだったかも定かではありません。

”海外でアートを勉強する”

 そのアイディアが出てきてしまった後は、それ以外考えられなくなってしまいました。それが2010年11月のことでした。

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自分の作風からも、行く国は歴史のあるヨーロッパがいいとすぐに思いました。街並み的にはフランスやイギリスが好みでしたが、学費や生活費の関係で断念し、留学天国と言われているドイツに決定しました。なんとドイツは学費がタダで、家賃や食費も低めです。

本当にドイツでいいの?ドイツってどんなところなの?ドイツ語ってどんな言語?食べ物は?気候は?有名なアーティストは??と恥ずかしいくらいにドイツに無知な状態で、消去法で決まったドイツ。。常に最悪の状況を想定する祖父からの言葉は、”ドイツ?ソーセージとジャガイモしかないけど大丈夫か?”でした。(本当にソーセージとジャガイモしかなかった、、)
 実は当時23歳、1回も海外旅行に行ったことがありませんでした。普通は下見に行ったり、事前にあちらの美術大学の教授に面接してもらったり、しっかり準備をして留学先を決めるものだと思いますが、私は飛行機で行き来をしている予算が勿体無く感じ、パスポートを取り、飛行機に乗り、到着してすぐに住み始めることになりました。初海外にして、初めての一人暮らしの始まりです。

そして、ドイツの美大に入れる約束も無く、ドイツ語も英語も喋れないままに、2010年11月に案が出てから、5ヶ月後の2011年の4月には、私はドイツに足を踏み入れておりました。

こんな事があったからか、友人Aは私のことを、”残像”みたいだと言います。
"私が見ているマリナは、もうマリナの残像だね。行動が早過ぎて、本体はもうみえない、、" 
私は若干意味不明なその言葉を、誇らしく受け止めましたが、残像を残して(?)旅立った本体は、涙と冷や汗の連続のスリリングな留学生活を送ることになります。

続く。

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