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3000円で買った中古タブレットにAndroid 7.1.2を入れてみた話

こんにちは!

先日、中古でAndroidタブレットを3000円を買ったので、今回はそれについて書いていきたいと思います。9年前の製品なのでソフトウェアのOSのバージョンの問題があるわけですが、AOSP(Android Open Source Project)の一環で特定の端末向けにAndroidの開発が続けられており、今回はそれを試してみた感じです。ご興味のある方は是非!


タブレット購入のきっかけ

今回は購入したタブレットについての記事なわけですが、そもそもタブレットを購入しようと思ったきっかけは、とある本で安物タブレットをカレンダーとして使うというライフハックを見かけたことです。具体的には、借金玉という方の著書「発達障害サバイバルガイド - 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47」という本に書かれていたライフハックで、これを読んだ時に「なかなか便利そうだ」と思ってタブレットを導入しようと思ったわけですね。これ以外にも生活を便利にできるようなちょっとしたノウハウが色々と書かれていて面白かったので、結構オススメの一冊です。

そんなわけで安物のタブレットを探してみたのですが、問題となるのがOSのバージョンについて。タブレットのOSというと、おおむね「Windows 」、「Android」、「iOS(要するにiPad)」の三種類に分かれるわけですが、WindowsとiOSは全体的に価格が高く、単純にカレンダーとして使うには明らかにオーバースペックです。

なので、必然的に「Android」が唯一の選択肢になるわけですが、問題になるのがそのバージョンです。現状のAndroidの最新版は11で、ボリュームゾーンはだいたい8〜10と言ったところ。ところが、安く買える(数千円レベル)で買えるタブレットとなると中古、ないしジャンク品となり、そういったもので考えるとせいぜいAndroid 4やAndroid 5までしか対応していないものがほとんどです。

ボリュームゾーンと行かなくとも、現行で使い物になるレベルとなるとAndroid 7くらいは欲しいので、このあたりがネックになってくるわけですね。それ以下のバージョンだと、メジャーなアプリが開発終了していてダウンロードできなかったりするので、ちょっと使い物になりません。

そんなことを考えながら調べていて到達した結論がASUS製のAndroidタブレット「Nexus 7」だったというわけです。


Nexus 7 2012

そういうわけで、今回購入したタブレットは9年前のASUS製のタブレット「Nexus 7」の2012年モデル。ソフマップの中古サイト「リコレ」で3000円ほどで購入しました。今回はジャンク品ではなく、あくまでも中古品です。ザクッと調べてみた感じ、中古品でも(動作確認済みの)ジャンク品でもそこまで価格レベルが変わらなかったので、中古品でよいかなと。

このタブレットを選んだ理由は、単純に流通量が多くて中古価格が安いというのもありますが、なによりも、AOSPというプロジェクトの一環で、今もなおAndroidの開発が継続して行われているところにあります。

このタブレットでは、メーカー公式にサポートされているOSはAndroid 5までなので普通に考えれば使い物にならないですが、Androidとしては7.1.2までは公開されているので、それにアップデートすればまだぎりぎり現役で使えるというわけです。実際にこの製品にそのAndroid 7.1.2を導入している方の記事なんかも見つかったので、3000円と安価に購入できることもあり、このロムを使ってカレンダーとして運用できないかと考えたわけですね。

使ってみての感想としては、流石に9年前の端末ということもあり、あまり快適に動作するという感じではないものの、カレンダーとして固定して使う分には使えなくはないかなというレベルですね。Kindleの電子書籍リーダーとして使うのはちょっと厳しい感じです。「Android 7.1.2を入れてサクサクになった」的な記事はネット上でちょくちょく見かけましたが、僕個人の感覚で言うとサクサクとは言い難いですw まあ、このあたりは普段(旧世代とはいえ)iPadを使っているせいなのかも知れませんけどね。

ちなみに僕が購入したのはNexus 7の2012年モデルですが、そのあとの2013年モデルだと最新のAndroid 11の開発もされているようです。試していないので実際に使えるかどうかはわかりませんが、ご興味のあるかたは試してみても良いかも知れません(もちろん自己責任で)。


OSの入手とインストール

実際のインストールにあたっては、以下のサイトを参考にさせていただきました。ちなみに、念の為書いておきますがこのOSの導入は完全にメーカー保証外行為のため100%自己責任です。まあ、9年前の端末に保証もくそもないだろうとは思いますが、最悪電源が入らなくなること(いわゆる文鎮化)も辞さない構えが必要ですね。

おそらくあまり細かいことを書いても伝わらないと思うので、全体観だけサクッと書くと大まかな手順は...

① ブートローダーを最新版に更新する
② リカバリーモードで起動
③ Android 7.1をインストール
④ OpenGapps(Googleアプリ郡)をインストール
⑤ Magiskをインストールしてroot権限を取る

もしかしたら、最後のroot権限の取得は必要ないかも知れません。個人的には、OSの載せ替えまで入れるのであれば、もうRoot権限もとってしまったほうが良いのではないかとは思いますけどねw

Gappsを入れているので、Google Play Storeの利用も可能です。スマホのGoogle Play Storeのアカウントとも同期できるので、そちらで購入しているアプリはこのタブレット上でも動かすことができたりします。このnoteをよく読んでいる方ならあとは何が言いたいかピンと来たかも知れません・・・そう、このタブレットでもTaskerが使えるわけですw 家に常設するタブレットとして、工夫次第で色々なことができそうです!

個人的に恐ろしいなと思ったのが、現行のセキュリティアップデートの最新版が2021年1月9日版だということです。僕がこの作業をやったのは確か11月だったので2020年11月5日版になっているわけですが、9年前の端末にこれだけ頻繁にアップデートをし続けるその執念には圧倒されるものがありますw

タブレット端末はPCと比べると(多分)ハードウェア依存の部分が多く、PCのように古い端末に軽量OSをインストールして復活させるみたいなことができないので、古い端末でも動かせるようにアップデートをし続けてくれる人がいるというのはなかなか心強いものがあります。

少なくともしばらくは問題なく使えそうな感じなので、このタブレットを使って色々とやってみたいと思います。Androidなので、以前紹介したTaskerやTermuxも問題なく動作するので、結構利用の幅は広いと思っています。


まとめ

今回は、中古で激安で買ったAndroidタブレットにOSの書き換えを行ったことについて書きました。主にカレンダーとして使う予定ではありますが、それ以外にもできることは多いと思うので、これからもちょくちょく記事の中で登場するかも知れません。

Android自体はかなり長いこと使っているのですが、自分でOSを載せ替えたりroot権限を取得したりは初めてだったので、なかなか新鮮な経験になりました。これは余談ですが、しらべていく中で「Ubuntu touch」というモバイル用Linuxというなかなかおもしろいものも見つかったので、こちらもそのうち試してみたいところですw (残念ながら今回購入したNexus 7 2012では対応しておらず。。。)

それでは、また!

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