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強者が魅せる“非・効率”な選択───最強戦2024「骨肉の乱闘」24/04/21 阿久津翔太

皆さんこんにちは!!!

ついに麻雀最強戦2024「最強の遺伝子」に出場することが発表されました!!!

対局の詳細についてはこちらから

内川幸太郎プロ推薦ということで内川さんには本当に感謝ですし、選んでいただいた期待に応える内容と結果を出したいですね!

僕は放送対局でよく大三元放銃するんですけど(なんで?)、当日は他の役満に打たないように気を付けます笑

僕の話はこのへんで、今回は先日行われた麻雀最強戦2024「骨肉の乱闘」での面白かった選択や局面について書いていきたいと思います!

まだ観てない方はぜひABEMAプレミアムに登録して見返したりキンマwebの観戦記を読んだりしていただければと思います!

予選A卓の出場メンバーは、浅見真紀プロ、村上淳プロ、渡辺太プロ、丸山奏子プロの4名。

事前の勝利者予想アンケートの結果がこちら。

太プロが約半数の票数という圧倒的な結果な中、浅見プロにとっては見返してやると燃えるような結果に。

【ドリブンズ新加入組の明暗を分けた1局】


まず面白い選択だったのは東1局、浅見プロの親番。

8pを切るのが一般的だが、浅見プロの選択は打6m。

ドラが7mということで78m待ちのリーチになる受け入れを減らしたくないという選択。

ドラを引き入れてカン7pリーチを選択。

先ほど打8pを選択していたら14pリーチかさらにいい待ちになるのを待つかになっていたところ。

このカン7pリーチの選択が結果的に功を奏し、村上プロから3900のアガリに成功。

続いて面白い選択となったのは東2局の太プロの選択。

ややアガリまで遠い手牌から東をポンして、

5pもポンしてアガリやすさよりもトイトイやホンイツなどの打点を見た選択。

ここでドラ含みのカン7mターツを払っていきます。

南もポンできてドラを切ってのテンパイ。

ここに飛び込んでしまったのはこの手牌から7pを打ち出してしまった浅見プロ。

太プロとしては遠い仕掛けから打点を見た見事な進行によってアガリを掴んだ1局。

浅見プロとしては12000は12600のあまりにも痛い放銃となってしまいました。

後のインタビューで後悔と反省もあった局ですが、いわゆる『まだピンズが余ってないから大丈夫かもしれない』という理論が通らない局面ではありました。

生牌の白を切った後にカン7m払いで、しかもカン7mターツ払い完了したのがポン出しの牌というのが重要です。

これが6mの後の8m切りがポン出しではなくただ普通に何かをツモって8m切りなら安全牌などと変えた可能性もあるためテンパイかどうかは分かりませんが、ポン出しということは確実に1手進んだことを意味します。

先にトイトイやホンイツに使える白を切った後にカン7m払いということでターツオーバー以外からのカン7m払いの可能性はかなり考えづらく、上記の通りポン出しでターツ払いが完了した手牌4枚は間違いなくテンパイで、ほぼほぼホンイツ、たまにホンイツ以外のトイトイってぐらいの感じです。

浅見プロも普段通りの冷静さがあれば間違いなく切らなかった牌に思えますが、もっと加点しないと逆転されてしまうというプレッシャーが目の前の確かな情報を奪ってしまったように感じました。

東3局ではそんな浅見プロに追い討ちをかけるように、丸山プロが浅見プロから再び7pで8000点のアガリをものにします。

南2局では浅見プロの逆襲。

親番が落ちたということで打点にこだわった手順で6p単騎でのリーチに。

2着目の太プロから直撃に成功するも裏は乗らず6400のアガリ。

こういったタンヤオチートイで直撃が欲しい状況だと、もっと良い待ちを探したくなりがちですが、大体直撃狙いやすい待ち自体が少ない上に、その待ちにすぐ変化する可能性も低いため、噛み合うことを信じて一刻も早くリーチを打つほうが良いというケースは多いです。

A卓はこのまま上位2名が逃げ切り、丸山奏子プロ、渡辺太プロの勝ち上がりに。

予選B卓の出場メンバーは、石橋伸洋プロ、朝倉康心プロ、小林剛プロ、仲林圭プロの4名。

こちらの勝利者予想アンケートは仲林プロがほぼ半数、ほか3名がほぼ並びという結果に。

【河作りの繊細さが光る仲林プロ】

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