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丸子、お前はやっぱり強い子だったよ【朝倉康心】


この充実感の理由はなんだ

最強戦があったのは先週日曜日。まだたった3日ほど前のことだ。
あの日の最強戦は、自分で言うのもなんだが結構盛り上がっていたと思う。
放送のアーカイブを見ても、Xの投稿を見ても、エゴサしてみても驚くほどの反応があった。
僕個人にしても、こんなに話題にしてもらえたのはきっと数年ぶりだと思う。
と思ったら離婚のときにもっとマイナス方向で話題になってたわ。まあそれは置いといて。

最強戦が終わって数日が過ぎて、今はもうその話題をする人は当然誰もいない。
さながら最強戦というものは、花火を見上げる夏祭りのようだ。
短い時間で強烈な印象を残しながら、余韻が終わった後は誰もがそのことを振り返ることもなく日常に戻っていく。
刹那的な美しさと儚さがある大会だと思う。

だからこそ、勝つことに意味がある。勝ったことは記録として、記憶として残るし、その先のステージにもつながる。
負けてしまっては、一瞬輝くことができても時間とともに忘れられていくだけなのだ。

さて、僕は最強戦で負けた。
正確には予選を通過して、決勝で丸山さんにギリギリのところで競り負けた。
悔しい、情けない、なんとかできなかったのか、チャンスをギリギリでつかむことができなかった。弱い、大事なところでまた負けた。
普通ならそんなマイナスの感情が最も強く発露してくるような負け方だったと思う。

だが、今回の最強戦での負けはそうではなかった。
負けはしたし、振り返ってあの選択がどうだったかという場面もある。悔しさは当然ある。
だが、それ以上に充実感に満たされている。
負けてこんな風に思ったことは、もしかしたら今までなかったかもしれない。

そう感じた原因は色んなところにあると思う。

鳥肌が立つほどのあがり

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