とある夏の日、ふとスマホを覗くと通知が1件きていた。

空いてる日に予定を詰め込む癖がある私は当月内のお誘いはほとんど受けられないのだが。

なんと完全オフ日。そういえば夏が苦手だから8月はちょっとゆとりスケジュールにしようと思ってオフ日を数日作っていたのだった。

暇なのに断る理由があるわけもなく、即答で引き受けさせていただいた。

都内某所、鈴木優と待ち合わせをする。
極度の方向音痴の優くんを迎えに行くことはあっても逆は本当に稀だ。

とんでもなくデカいビルを歩く優くん。
コンビニで剛さんに頼まれた水1ℓを買おうとするが、ちょうど欠品。
迷わず2ℓを選ぶ姿を見て、「あー部室だからマイグラスあるんだな」と思いながら会計を済ませ、エレベーターに乗り込む。

向かい合って数台のエレベーターがあるタイプのビルで、降りて右に向かうと「間違えた〜」の声。さすがだ。

大きなオフィスの中を抜けると見慣れたロゴが付いた部屋が。

ようやく到着だ。

待っていた2人に手土産のミニアイスを渡す。
剛さんが喜びそうなのは甘いものだ、という頭脳作戦が成功し摘んでもらったところでいよいよ練習会がスタートする。