敗軍の将は兵を語らず【渡辺太】
最強戦という大会は私にとっては晴れの舞台にあたります。
麻雀というゲームが多大に運要素が関わるというのは麻雀を知っている人なら誰でも持っている共通認識だと思っています。多くの場でトップ率が40%を超えるプレイヤーはいませんし、ある程度成熟した対局者が集まった場ではそれは本当に難しいです。
自分の最善を尽くしたとしても勝てるかわからないゲームといえるでしょう。
私が主戦場にしてきたネット麻雀の世界にはいくつか特徴がありますが、その中の1つに時間を使えば対局し続けられることがあります。皆が平等に時間を使いポイントを貯める。
仕事終わりに他の娯楽をしなければ、睡眠時間を気にしなければ、家事や日常の業務が滞っていたことは忘れるとして(実際ご飯を食べるのは結構忘れてましたが…)たくさんの対局時間を作ることができ天鳳位になりました。
絶対なれると信じて勝つまで打ったというのが正直な感想です。
その成功体験は非常に大きく、次何かに取り組むとしてもそうすると思いますがプロの世界はそれとは違います。
対局日が事前に決まり不特定多数との対戦ではないにせよリーグ戦では50に満たない対局数で昇降級の結果が出てしまう。麻雀のゲーム性を考えたらもっと試行回数がある方が望ましい。
では違いを分かった上でなぜプロを目指したのか。
ここから先は
1,449字
/
1画像
¥ 150
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?