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なぜウッチャンナンチャン大好き語りは増えないのか

ウンナンってルックスがずっと変わらないね

同世代とお笑いの話になると、かなりの確率で「ごっつ(ダウンタウン)がお笑い好きの原点」と言われる。(たまにとんねるずのみなさんのおかげ)

わたしはごっつ語り、ダウンタウンとんねるず好きの方に遭遇すると、かなりシュンとしてしまう。なぜなら、わたしは当時も今も、静岡の田舎出身だからか、ダウンタウンもとんねるずも面白さがあまりわからない。(もちろん番組は見るし、笑うこともあるけれど。)そして、わたしのお笑い原点はぶっちぎりでウッチャンナンチャン!なのだ。

小さい頃、記憶の最古で1番楽しみにしてたバラエティ番組は「特ホウ王国」。小学生の頃の休み時間は「ウリナリ」の話で持ちきりだった(わたしはブラビ派)。高学年になると、夜更かしして「ウッチャンナンチャンの気分は上々」を見て哀川翔のモノマネを練習したり、「笑う犬」のコントを見ては笑い転げたりしていた。高校生になると、「あいのり」の裏番組である「内村プロデュース」に夢中だったし、そこから派生した「内村さまぁ〜ず」は第一回から欠かさず見ている。

ウッチャンナンチャンの好きなところは、やはりポップで親しみやすいお二人の雰囲気と、コントへの熱い気持ちを持ち続けているところ。あとは、番組が全体的に柔和でどんな気分の時でも見れるところ。コントの掛け合いや、共演者同士が仲良さそうな雰囲気は、自分の暮らしと地続きに感じて、自然と笑いがこぼれてしまう。

特に好きだったのは「気分は上々」と、ナンチャンにはゴメンですが「内村プロデュース」。この二つは、自分のお笑いのツボを完全に形成してもらったと思う。上々は後にサブカル深夜バラエティの代表格水曜どうでしょうの演出に大きな影響を与えたし(藤村D談)、内Pはまんま有吉の壁がコンテキストを引き継いでくれていると個人的に感じる。

表題に戻る。問題は、なぜウンナン好きはあまり語られないのかということ。

試しにnoteにて"ダウンタウン"で検索したところ、約10,000件がヒット。"とんねるず"では約4,000件。しかし肝心の"ウッチャンナンチャン"は…なんと1,000件!少な!!

これはあくまで仮定なのだが、ウッチャンナンチャンはゴールデンタイムの司会業が多い故、どうしても子供やお茶の間が連想され、なんとなくお笑いとして語るには"大衆的でちょっとダサい"と思われてる節がないだろうか。

私が青春を過ごした90〜00年代は、モノだけでなくコンテンツも大量生産・消費され、そのカウンターとしてニッチでハイコンテクストなカルチャーこそオシャレで至高と崇める思考が強まった世代でもある。だから、私の同世代と好きなお笑いの原点を語る時、どうしてもハイコンテクスト寄りなごっつ(ダウンタウン)を推したいのはわかる。でも、私はその一世風靡をし過ぎたゆえ、大手マスコミや一般人も"ちょっとダサいかも…"となんとなく思われているものを、今でもたまらなく愛している。

その最たるもののひとつが、ウッチャンナンチャンと個人的に感じている。(個人的にです!異論は認めます)そりゃ、今はヒルナンデスとイッテQの司会のおじさんって思うかもしれないけどさあ、2人の作ったコントって今やコント番組のど定番で基礎なんだよー!

都会の夜のお兄さんって感じのとんねるずや、いまだに尖った笑いを続けるダウンタウンに比べたら、ウンナンはちょっと牧歌的に見えるかもしれないけど、チームワークの笑いや掛け合い、即興劇で追い込まれた芸人さんの面白さの爆発が起きるのって、ウンナンの番組発の面白さだと思う。その面白さに気づかせてくれたウンナンには感謝でいっぱい。オールナイトニッポン55周年のラジオ、本当に良かったよ…!

何でこれが好きなのか、心を奪われるのか、は、"流行っているから""これを好きだとかっこいいから"で思考停止せず、もっと深く掘り下げて納得のいく理由を私は持っていたいな、と思います。

きん

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