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スピッツと四半世紀

私はスピッツが好きです。
先日、“HIMITSU STUDIO”ツアーに参加して改めてスピッツのことをあれこれ考えていて、ふと思ったんです。
スピッツを好きになってどれくらい経つんだろう、と。


スピッツをハッキリと意識したのは、確か「渚」でした。
吉川ひなのさんが出てたポッキーのCMだったと思います。小学生ながらにいい曲だなぁ〜と思ったのを覚えています。

そこから数年、中学の時に吹奏楽部で「チェリー」を演奏することになりました。
もちろん曲は知ってはいたのですが、全体の構成を覚えるために、スピッツ好きな友達のお母さんが貸してくれたのが、「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」でした。最初はチェリーを聴いていて、でも、他の曲も聴いていくうちにどんどん好きになっていきました。
(このアルバムは色々あったようで、後で知って複雑な思いになりましたが、私にとってはスピッツを好きになる大きなきっかけの1つでした。)

この頃は子どもだったこともあり、いい曲だなぁ素敵な歌声だなぁと可愛らしい思いで聴いていました。でもなんとなく、それだけではないような、深い世界があるような。そんな思いがどこか心の隅にあったかもしれません。

高校に入り、ベースを手にしました。憧れのバンドができる!とワクワクしていました。
好きな曲を色々演奏し、もちろんスピッツも。
上手くなかったので「放浪カモメはどこまでも」の田村さんには泣かされました、、、
その頃同じ部活の友達がスピッツの全アルバムを持っていて、そこで初めて、知っているスピッツだけでなく初期のスピッツを知ることになりました。
ただ、高校生の時もなんだかんだと忙しく、今思えば好きな曲中心に聴いていた感じです。

大学生になり、他のミュージシャンも好きになったりしながらも、スピッツはずっっと定番として聴き続けてました。

そして社会人。といっても、農業の道を選び、東北へと研修に行きます。そこで初めて自分の車を持ちます。その大きくて赤い車で永遠と聴いていたのが「CYCLE HIT」です。これもスピッツ好きな方に貸してもらったものなんですが、この時に初期の曲を聴き込んでいく事になりました。
今でも「日なたの窓に憧れて」を聴くと山奥の緑をたっぷり含んだ、あの時のあの空気、がよみがえります。

研修を終えて、引っ越しし農業を始め、(古い車より)音響周りの良い車に乗り換えました。
そこで全アルバムの頭から最後まで、
初期のアルバムから最近のアルバムまで聴くようになり、そうやって聴いていくうちに好きな段階がまた一段と深まった気がします。
彼らの世界にどっぷりと入り込んでいくような。


車でスピッツを聴く。もちろん他の音楽にも言えるかもですが、とても好きなんです。

小さな空間いっぱいに満たされる音の粒。
それに包まれて、季節の風の中を走っていく。
言葉が染み込んでいく。
何度もなんども風景と音がリンクしていく。

嬉しいときも悲しいときも、近所も遠くもスピッツとともに車を走らせここまで来ました。

長くなりましたが、スピッツを意識してから25年以上経ってました、という話です。
改めて考えたことがなかったので、その長さにびっくりしましたが、いつも'そっと'そばにいてくれたことに本当に感謝します。
ありがとうスピッツ。

#スピッツ
#SPITZ
#Spitz






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