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子供と楽しむインテリア、 モビールの魅力

子供に媚びた部屋にはしたくない


子供が生まれるにあたって悩んだのは、部屋のインテリアをどこまで〈ベビー仕様〉に寄せるか、ということでした。

おおよそベビー用品には原色、もしくはパステルカラーが使われていて、それはまだはっきりと目が見えない赤ちゃんにとって「視認しやすい」という利点があるようです。



元々インテリアはそれなりにこだわりを持っていて、ナチュラルウッドの家具をベースに、リビングはモノトーン、寝室はベージュ系のリネン類で統一しています。


その中にベビー用品のカラフルなものを取り入れるのは極端に言ってしまうと、心地の良い住処に異物が混入するような、ざわざわとした気持ちに駆られてしまい、

しかしそんな思いになるのは生まれてくる赤ちゃんに申し訳なく、でもやっぱり嫌なのは嫌、って風に妊娠中は長らく悶々と葛藤してました。


とにかくよく吟味して買わないと、すぐに部屋の中がごちゃごちゃした五月蝿い印象になってしまうだろうと危惧しました。



また、間取りは3部屋ありますが、一部屋が最大6帖のため広くありません。



でも、縁あってわたし達の家であちゃさんが暮らすことになるのだから、子供にとっても心地良い住処になるといい。

少しずつそう思うようになって、

好きなインテリアのテイストを壊さずに、狭い部屋でも赤ちゃんも楽しめる空間を作ろう。


そんなスローガンを掲げ、3人家族のための部屋づくりに取り掛かることにしました。




メリーじゃなくてモビール


じっくり部屋を観察してみると、部屋の床面積は狭いけど、壁と天井はがら空きだとある時に気づきました。

部屋が狭いなら壁と天井を活用しよう。という発想でした。


そこで、以前から気になっていた〈モビール〉はどうかと思いあたりました。

ご存知の方も多いでしょうが、天井から吊るして、オーナメントが天秤のようにバランスを取りながらゆらゆら揺れるインテリア雑貨です。


デザインが優れている、北欧の老舗モビールメーカー「フレンステッド・モビール社」の製品を買おうかと検討していましたが、原色のモビールがうちの部屋に溶け込むとはやっぱり思えず、購入に至りませんでした。



なにか欲しいと思って既製品でときめくものがないときに必ず見るのがハンドメイドサイトのcreemaとminneです。


いろいろと探してみつけたのが、布もの作家:Niiさんが作る、鳥さんモビール。みつけた瞬間にテンションMAXになるくらい、どストライクの作品でした。


Niiさんは布にペイントを施してオリジナル作品を製作されており、

購入前にいろいろと質問や相談をさせていただいたのですが、すごく丁寧に親切なやり取りをしてくださって、気持ちが和むお返事がとても嬉しかったです。



さて、レンタルしたベビーベッドを置いていた寝室の窓辺に飾った、鳥さんモビールです。



結論から言うと、本当に買って良かったと思えました。


布(おそらくキャンバス地)を、鳥さんの形や丸型や星型に切ってそこにペイントし、木の棒とタコ糸でバランスを取った、実にシンプルなモビールです。

布のざらついた質感によって、モチーフには素朴で味わい深い表情が出ています。



メリーのように規則的にくるくる回り続けるのではなく、空気の動きや窓から入る風によって不規則にゆらゆらと揺れるので、予測できない動き方が見ていて飽きないのです。


それはあちゃさんも同じだったようで、生後間もないあちゃさんを抱っこしてモビールを一緒に眺めると、不思議そうに鳥さんの動きをずっと目で追っていました。



カラフルではないから気に留めない、ということは全くなくて、ゆっくりゆっくり窓辺をたゆたう鳥さんをじっと見つめているんです。


決して派手な色味ではなくても、十分に寝室の素敵なアクセントになってくれる。

日が差し込む明るい日中の風景も良いけれど、夜になって間接照明だけ灯した暗い部屋で、ほんの少し光が透ける鳥さんもまた、いとをかし。


モビールって最高。

天井と壁を利用して、もっと楽しく飾りつけしてみよう。


モビールの魅力を知った自分は、もっともっと天井からなんかぶら下げたい気持ちになって、次はリビングの飾りつけを考えることにしました。



【Niiさんの作品ページ↓】

atelier Nii https://minne.com/@miyukizao- ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)




流行りのヒンメリ


最近、ヒンメリというインテリア雑貨が人気のようです。幾何学模様の立体オブジェのことで、金属で作られたものが主流です。

エアプランツをヒンメリの中に入れて吊り下げる飾り方などが人気みたいです。


直線の幾何学的なオブジェはすっーとした潔い美しさがあって惹かれるものがありました。

モノトーンのリビングにも合うような気がしたので複数を購入したいと思ったのですが、金属製のものはひとつの価格がやや高く、ちょっと買うのを躊躇ってました。


そんなとき、メルカリを見ていたらセットで売られているヒンメリがありました。ストロー素材のものです。

tsurusuさんは趣味でヒンメリを製作していて、メルカリ内で販売されているようです。


ストローのナチュラルカラーなら家具とも同じ色味なので統一感が出るかなとこちらを購入させていただき、さっそく窓辺の一角に吊るしてみました。



紙紐と小さなクリップが付属されていてガーランドのように飾ることができたのですが、ランダムに並べてみたかったので、糸の端を結び、その結び目を天井に画鋲で留めて、あえて糸の長さもバラバラにして飾ってみました。



素材がストローなので非常に軽く、窓から入る僅かな風でも振り子のようにゆらゆら揺れます。

糸の長さやモチーフの大きさの違いによってそれぞれ揺れ方が異なり、いろんなリズムのメトロノームを逆さまにして並べたような楽しい動き方をします。


あちゃさん用スペースの真上にあるヒンメリ、あちゃさんも見上げてゆらゆらを楽しんでいます。

窓側の棚上には、観葉植物やフォトフレーム、間接照明、動物の置き物など、いろいろ飾っているので、ヒンメリだけ存在感が強くないのも、良いバランスで周りの雑貨と馴染んでいるように思えました。


今ではリビングのインテリアの一部として、大好きなモチーフのひとつになっています。



【tsurusuさんの作品ページ↓】

フリマアプリ「メルカリ」で tsurusuさんが販売中
https://www.mercari.com/jp/u/474301068/




無限に増え続ける写真問題


子供がいる家庭あるあるだと思いますが、あちゃさんが誕生してからは圧倒的に写真の量が増え、その保存方法に悩んでいました。


お気に入りの写真や記念の写真はフォトフレームに入れて棚の上や廊下の壁に飾っているのですが、増え続ける写真をその都度フレームに入れて飾るのは、フレーム代もかさみますよね。


旅行に行ったときの写真はフォトブックにしたこともありますが、製本代もけっこう高いです。



そこで、ヒンメリを購入したときに付いてきた紙紐とクリップを使って、試しにいくつかのお気に入りの写真をガーランドのように壁に飾ってみました。



お金は掛からないし、クリップでとめるだけなので、定期的にすぐに写真を替えていつでも見ることができます。


あちゃさんも、奴さんやわたし、自分が写っている写真を見るのが楽しいようで、「あ!」と声を出してぴょんぴょん跳ねます。
「うん。小さいあちゃさんがいっぱいいるね」と話しかけるとすごく嬉しいみたいです。


とりあえず、写真はしばらくこの方法で飾りながら、もっと良いアイデアを探していくつもりです。

(*ちなみに写真ガーランドの下の観葉植物は、エアコンのリモコンを引っ掛けておくために打ち込まれてあった釘に、麻紐で吊るしています。)




間接照明をぶら下げたい


リビングがだいぶ賑やかな雰囲気になると、テレビ側の壁に何もないことが寂しく感じられました。

とはいえ、ソファに座っておおよそはテレビを目の前にしてくつろぐことが多いため、その壁に主張が強い雑貨を飾るのは、常に視界に入ることを考慮すると避けたいことでした。


赤ちゃんはあたたかい光があると安心するので、なにか間接照明を取り付けようと考えました。


そして買ったのが家型のライティングオブジェです。



オブジェは木製で白塗りされています。スイッチを入れると家の窓から灯りが漏れて、とても綺麗です。



電池式なのでずっと電源を入れたままだとすぐにバッテリーがなくなってしまうのが難点ですが、灯りを付けなくても可愛らしいです。

白い壁に白塗りされた木の家が淡く馴染み、立体による陰影が出て、控えめな程よいアクセントになりました。



気を良くしたわたしは、寝室にも同じように吊り下げる間接照明を取り付けてみました。



電球型のランプで、スイッチを入れると光源がそのまま見えるところが好きです。

灯りを消しているあいだでも、電球自体に光沢感のある金古美のような塗装がされているので、透明ガラス電球よりも少し強めな印象で、オブジェ的な役割りも果たしてくれます。



棚やベッドサイドに置く間接照明も良いけど、壁に吊り下げる照明は灯りを付けると光が壁に屈折しながら優しく広がって、日中とはまた違う印象の部屋に変わり、優しい気持ちになります。




部屋の奥行に立体感を出すモビール


大人も子供も楽しめるインテリア。始まりはモビールでした。


実際にモビールを取り付けてみて分かったこと。

それは、天井からオブジェを吊るすことで、狭い部屋でも室内の空間に立体的な奥行が出て、空気をはらんでゆっくりと揺れるモチーフが、部屋全体に軽やかな動きをもたらしてくれる、ということです。



天井から吊るすので場所は取らないし、軽い素材が多いのでとめるのは画鋲で十分、賃貸物件だから壁に目立つ穴を開けたくないと考える人にもお勧めできるインテリア雑貨です。


モビールは素敵。あちゃさんが生まれてから発見したことでした。


それでわたしはゆらゆらが見たくて、今日もついつい窓を開けて、風を集めたくなるんです。





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