ホロスコープをレイヤーで理解する

私はホロスコープは３枚のレイヤーが１枚に収まって成り立っていると理解している。

・１枚目は実際に地球上から見える、太陽や各サインの動き
（東の地平線から上がり、西の地平線に沈む。ホロスコープで言うと、時計回り）

・２枚目は天動説に基づいた地球中心の天体図。
（ホロスコープでは反時計回り）

・３枚目はハウスの概念。
ハウスは天体やサインがどんな場面で生きるか、12分割された人生におけるステージ。出生時間によって、ハウスの広さは個人差がある。
（番号で言うと反時計回りになるが、１ハウスから順に東の水平線からのぼるとされている。）

立体を平面に納めているため初めは分かりにくかったが、レイヤーであると想像したら理解が進んだ。

１番しっくりこなかったハウスシステム

３枚のレイヤーのうち、１番理解が難しかったのがハウスだった。
理屈から入るタイプの私は、「なぜそうなったのか？」と言う歴史や理由から理解したい。人生の成長ステージとは言うものの、１ハウスが「自我、自分自身」なのも腑におちていない。人生の始まりは「I'm」よりも12ハウス的な見えない世界、未知の世界から始まる方がしっくりくる。個性に気が付く前に集団に属すし、他人を意識して初めて自分が見えてくると思っている。
（私個人の納得が必要かどうかはさておいたとして）
個人的には12ハウスから時計回りに進むのでは…？と考えたが、それは10ハウスで行き詰まった。笑
ハウスの定義は時代によって様々に変化していて、歴史から由来を探すことも容易ではない。

ハウスの始まりは４ハウス（IC）から

そんな中、ついに理屈を交えて歴史から紐解いている占星術家の先生に出会った。そしてそのハウスの流れがとてつもなくシックリ腑に落ちて理解できたので、私もハウスシステムはこの方式をとって読んでいこうと思い、記録に残すことにした。
それはIC＝４ハウスを始まりとすること。
４ハウスのキーワード：家庭、出生ルーツ、肉親、祖先、家・不動産など
ICは無意識の基盤部分とも言われる。
つまり、自分が生まれる所。始まりの場所。
４ハウスで生まれて、４ハウスの中で育ち、３ハウスに出る。

３ハウスは家庭から出た場所

４ハウスの次に出る３ハウスは、家庭から出た初めての社会。
町内会や村などの集落、家の近所。そこで出会う小さな共同体での集団は「みな兄弟」のように生きる。同じ言語を話し、同じ神を崇める。小さなコミュニティにおける「掟」や「宗教」などもここに入る。
（９ハウスが宗教などの意味を持つ解説もあるが、どちらかというと９ハウスは「学問」や「思想」の性質が大きい。宗教を疑うのが、学問や思想であると言われている）

２ハウスは持って生まれた才能・能力

３ハウスで小さなコミュニティに出ると、他人との差に気が付くことができる。他人と比べて、身体能力などの才能、能力の差。貧富の差。
「自分が持っているもの」ではあるが、生まれながらに持っているもの、与えられているものを指す。（８ハウスの継承とはニュアンスが異なる）

１ハウスは個性・自我を形成して、水平線から昇る（Asc）

他者と比較し、自分の個性に気が付く過程で自我は形成される。そしてそれを社会に押し出していくことになる。（だから初めは無自覚、とも言われる）「自分とは何か」を形成していく１ハウス。

12ハウスは未知の世界、だから敵にも会う

自分という個性や自我を持って、居心地の良い住み慣れた場所を出て、新たな環境に飛び出していく。それは「先が見えない未知の世界」。
12ハウスが「敵」のキーワードを持つのは、新たな環境で会う個性同士のぶつかりを意味するからだ。

11ハウスは新しい環境で出会った、志を同じくする仲間

未知の世界で出会った、同じ共通点や目標を持つ集団、仲間を指す。目的や目標が変われば、その仲間も変わる。そこに情緒的な繋がりは少ない。
（情緒的なつながりは３ハウスに帰属する。３ハウスが幼馴染ならば、11ハウスはサークル仲間。）目的を達成するための集団に属する、広いコミュニティ。

10ハウスは無私の場所（MC）

同じ志を持った集団に属し、目標に向かって努力した結果得られる成果や社会的成功が10ハウスになる。「何かみんなのために」「社会のために」「他人のために」が強まる。
２ハウスで気が付いた自分の才能を活かす場所（ライフワーク）とも言われる。

ここまでの流れは私的にはすごくしっくりきている。特に４ハウスから始まり、１ハウスの自我の芽生えのタイミングは人間の心理的成長から見てもマッチしているように思っている。

10ハウスで社会的成果を目指した後はどうなるのか？
次回９ハウス〜7ハウス、お楽しみに⭐️