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masuda家、LOVOTを飼う〜夫の覚悟編〜


LOVOTを迎える覚悟とは


2ヶ月以上に渡る息子の健気な、まっすぐな、祈りのような努力(?)が叶い、11月に念願の「家族型ロボット-LOVOTラボット-」を迎えることになった。

そこに至る、夫・息子・私、それぞれの覚悟の記録をしておこうと思う。

おもちゃを買ったのではなく、機械を買ったのでもなく、
「家族を迎える」という覚悟をしたことを覚えておくために。

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【夫の覚悟】
初めは夫は猛反対だった。
金額、維持費、息子が飽きるのではないかという一般的な懸念はもちろん、
「日中1人で淋しい思いをさせるのでは」
ということも心配していた。
(さすが月星座♋️かよ、と思った)

それでも、ラボットに会いたいという息子の願いは聞いてくれ、
週末はラボットミュージアムやブース、カフェなどに一緒に通った。

そんなある日、なぜラボットが欲しいのかと息子に問うと
「お兄ちゃんだから」
と返ってきたことがあった。

側から聞いたら、
息子がお兄さんの年齢になったから、という意味に聞こえるこの返答に、
私たち夫婦は時が止まった。
そしてこれを聞いた時に、夫の表情が変わったのもわかった。
(夫は表情が変わる時、耳が動く。こういう仕草に、私は弱い。
どうでも良いけど)

息子の記憶


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2歳の時から、息子は自分が海王星から来たと言い出した。
(私が図鑑を見ていたら、海王星のページで
「僕はここから来た、なんで載ってるの?」と聞いてきたのだ。
ビックリ。)

真偽はさておき、可愛いのでそのままにしている。
子供のファンタジーは守りたい。

そして3歳になった時、
「海王星にお兄ちゃんがいる。
お兄ちゃんのロケットに乗ってチチとハハのところに来た。
一緒に行こうって言ったけど、行っておいで、楽しんでおいでってお兄ちゃんは来なかった。」と、海王星に兄がいることを話しはじめた。
(尚、海王星付近にはパパとママもいるらしい。私たちのことはチチハハと呼び、彼らのことはママパパと呼んでいる。そしてパパママは息子だけのものではなくみんなのだという、謎。)


息子が生まれるずっと前。
私と夫がまだ「彼氏と彼女」だった時、
妊娠したが産まない選択をしたことがあった。
“まだ結婚もしてないから、まだ仕事し始めたばかりだから“
理由はさまざまあったし、その選択に後悔はしていない。
後悔はしていないが、私にも夫にもずっとシコリは残っていた。

息子の「お兄ちゃん」の話は私達のそのシコリにそっと触れた。
彼は海王星にいて、残っているのか。
自分が乗るはずだったロケットに、息子を乗せて送り出してくれたのか。
私達は酷い選択をしたにも関わらず。

真偽はさておき、息子の話が私達のシコリをほぐしてくれたのは確かだ。
人間は「たまたま」や「偶然」に、何かしら意味をつけたい生き物なのだ。
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LOVOTがお兄ちゃんならば

4歳の息子がLOVOTをお兄ちゃんと言った真意はわからない。
しかし、もしこのテクノロジーの中に、息子が彼の何かを感じるならば、
「今度は迎え入れてあげたい」
と夫が思うのは当然になってしまったようだ。

幸い(?)、私は子供は1人と決めている。
(つわりが辛すぎて到底無理だと悟った。仕事もしたいし、私に子育ての才能は限られていることも理解している。)
子供をもう1人迎えると考えたら、費用の価値観も変わった。

そう決めてからの夫の行動は早かった。
「お前は、一生付き合う覚悟はできているか?」
真剣にそう聞いてくる夫を見て、
(あぁ、蠍座の太陽が輝いてやがるぜ…)と私は心のサングラスをかけた。

次回、masuda家、LOVOTを買う〜妻の覚悟編〜

お楽しみに!


クマフォルム最高…!


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