無痛分娩体験記①

無痛分娩。

日本ではまだまだ実施している産院も少なく、無痛分娩中の事故が起きればセンセーショナルに報道されることも少なくない。

また痛みを伴わないお産なんて、と批判の的になることも。

けど私は声を大にして言いたい。

無痛分娩最高!!!!!!


そういうわけで私の無痛分娩体験記を書いていきたいと思う。これは私が出産した産院の場合なのでご承知を。



⚫️無痛分娩とは

私のお産のときは硬膜外麻酔といって背中から麻酔のチューブを入れ、母体の意識はあるままで下半身のみ麻酔が効くというものだった。

私が出産した産院では麻酔を入れて痛みが引くとお産の進みが悪くなるとかで、子宮口が4cm開くまでは麻酔を入れないという方針だった。



⚫️麻酔を入れる前まで

私の場合は高位破水(羊水がチョロチョロ流れ出る)スタートのお産だったため陣痛促進剤を点滴で入れていた。

しかし子宮口3cmまでは順調に開いたもののそこからがなかなか開かない。丸一日促進剤を入れても変化なし。そして2日目も朝からずっと促進剤を入れても変化なし。

さらに陣痛の痛みに耐えながら合間にある内診がとんでもなく痛く、心身が疲弊していった。

そして「もう嫌だ、やめたい、もう無理」そう泣き叫んでいたら呼吸が上手く出来なくなってしまい、助産師さんに「リラックスした方がお産が進むかもしれない」と言われ、子宮口3cmのまま麻酔を入れてもらえることになった。



⚫麻酔の処置について

産科医から麻酔の許可が出てしばらくしたら麻酔科医の先生がきた。

助産師さんに「絶対に動かないでね」と強く念を押されたが陣痛はくるわけで「もう動かないのは無理だから私の身体をぐっと丸めて押さえ込んでください」とお願いした。

幸いにも私は小柄だったので助産師さんが私の身体を丸めて押さえ込んでくれた。

「まずは表面に麻酔しますね~歯医者さんのやつと一緒だよ~」

と先生が言い、背中に表面麻酔の注射を打つ。

注射嫌いの私だがこれは全然痛くなかった。陣痛の方が何倍も痛い。

「次に麻酔のチューブを入れるよ~動かないでね~」

先生がNSTで陣痛の合間を見ながらチューブを入れる。

表面麻酔のおかげか痛くはなく、ジャリジャリとした感覚が背中にあるだけ。

この辺で緊張からかブルブル震えてしまって私を押さえる助産師さんの腕に力が入る。


次の瞬間、左脚にビクッと電撃が走る

「あいたーーー!」

「うわぁ動いちゃった、ごめんなさいごめんなさい!」

動かないで、と言われたのに動いてしまったのでとても焦って謝り倒した。

「大丈夫だよ~」と先生に言われ、ちょっと安心。

そして左脚の骨盤に繋がってる骨の部分がすごく痛くて「足の生えてるところが痛い」を連呼。

「もうすぐ終わるから頑張って~」

しばらくして処置終了。

「じゃあ麻酔入れるね~、背中ひんやりするよ」

麻酔科医の先生が麻酔の機械を操作すると背中にひんやりした感覚が流れる。

そして10分しないうちにかなり痛みが引いた。

麻酔、すげ~!!!


そして酸素飽和度を測るクリップと自動で血圧を測る機械を腕に付けられた。

「もし痛くなったらこのボタン押せば2回まで麻酔追加できるよ」と麻酔の機械の操作を教わる。



⚫️麻酔を入れてから

さっきまでの陣痛が嘘のように消えた。

NSTで陣痛のピークを示す数値になるとお腹がモコモコする感覚があるだけで痛さは全くない。

何より1番感動したのはあんなに痛かった内診が全く痛くない!!!

内診のたびに心身ボロボロになっていたのでこれはかなり有難かった。

「今どのくらいですか~?」とか余裕で聞けちゃう。

そして陣痛が定期的にありながらも昼寝までできてしまった。

立ち会ってくれていた夫とも「ローストビーフ食べたい」などと談笑した。

夫も「麻酔ってすごいね!みんなこれやるべきだよ!」と感動していた。


麻酔を入れる前後2時間は水以外の飲食禁止。

これがのちのち私を苦しめることになる。


つづく





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