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ミレーナを入れようとしたら大変なことになった。

ミレーナを入れようと思い立った。

きっかけは、毎月生理で苦しんでいるまっちゃんと、2人暮らしをするようになったことだ。
まっちゃんの生理は本当に重い。
物理的な痛みも強いし、PMSもひどくて、本人いわく1ヶ月に3週間くらいはしんどいらしい。月の半分以上の日数を生理に苦しんで過ごすなんて、想像しただけでもつらい。
ピルも呑んではいるけれど、頻繁に呑み忘れて変なタイミングで生理が始まってしまうし、きちんと服用してもやっぱり生理痛がひどいらしい。

1ヶ月に3週間も痛みで不機嫌になっている人と一緒に暮らすことができるか、正直、自信がなかった。だからまっちゃんに楽になってもらうため、そして私も居心地よくまっちゃんと暮らすために、一緒にミレーナを入れることを提案した。
お互い同じ状況に身を置くことで、まっちゃんに安心してほしいと思ったからだ。

だけど事前に検査を受けたら、私の身体の状態の方がはるかに悪かった。
結論から言うと、まっちゃんはミレーナを入れることができたが、私はできていない。

私の子宮には、子宮筋腫がある。あるのは知っていたし、健康診断では数年前から「しばらく様子を見ましょう」と言われていて、あまり気にしていなかった。子宮筋腫のできる女性は多いし、ありふれた良性の腫瘍だと思っていたからだ。
が、今回改めての検査で、子宮筋腫が多すぎ&大きすぎてミレーナが入らない、と言われた。ミレーナを入れる前に、子宮筋腫を小さくする治療が必要なんだそうだ。

別の大きな病院でMRI検査を受けるように言われたので、紹介状を書いてもらって行ってきた。
私の内腿には小説「蛇にピアス」をに影響を受けて入れた刺青があって、MRIでそれが焼けたりするかもしれない、ということを病院でずいぶん心配されたけど、特に何事もなかった。MRIの中はすごくうるさいけど、単調な音だから意外にうとうとしてしまう。

で、MRIで撮った子宮の画像ディスクをもらって、再び婦人科へ。
婦人科で見せてもらった私の子宮の中には、なんというか、ブドウを裏返したみたいにびっしりと子宮筋腫ができていた。

その子宮筋腫を小さくするために、一時的にピルを呑むのを止めて、レルミナという薬で疑似的な”閉経”の状態をつくるのだそうだ。
女性ホルモンを止めて閉経を起こすのだから、更年期障害が出る可能性もあるという。ホットフラッシュとか、骨粗鬆症が起きないか不安だ。

実は、ミレーナを入れると言いつつ、「いっそのこと子宮自体を摘出してしまおうか」みたいな考えはうっすらとある。
40歳を前にしてこれからの人生、子育てはしたいとしても、自分での出産はもうしなくてもいいんじゃないか、と思いかけている。
京都にいるパートナーが「出産するかも」と言っているから、彼女が産んだ子供を一緒に育てられるなら、私自身は産まなくてもいい。

アルテイシアさん https://am-our.com/marriage/526/16010/ や神田つばきさん https://mess-y.com/archives/50448 の子宮摘出エピソードを読んでいたおかげで、子宮摘出にあまりネガティブなイメージはない。摘出したからと言って、セックスで困ることもなさそうだ。

そんなことを今年に入ったくらいからぼんやり考えていたのだが、ここにきて、摘出が一気に現実的な選択肢として眼前に迫ってきたように感じる。まぁ、とりあえずは薬で治療しながら、ゆっくり考えていこうと思う。

それにしても私の子宮、とにかく金はかかるし世話が焼ける。
婦人科での血液検査が5000円、MRI検査が8000円、薬が9000円。もし子宮を温存するなら子宮頸がんワクチンも打った方がいいだろうし、となるとワクチン接種3回で計10万円。
手術で子宮を全摘するなら26万円だそうだ。取るにせよ取らないにせよ、今後出費が嵩んでいくのは間違いない。
もし私と子宮のすったもんだが情報として誰かの役に立ちそうなら、投げ銭などしていただけると望外の喜びである。

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