モノ消費、コト消費、ヒト消費
高校生くらいのとき、大阪の難波に出て洋服を買うのが背伸びだった。
1着を買うのに何時間もお店を行ったり来たりして
その新しい洋服を着るときなんて、大人になった気分だった。
新しい服を着るだけで世界に色がついて見えたし、胸も張れた。
友だちに「その服いいね」なんて言われたら有頂天だった。
大学生くらいから旅行に目覚めた。
しゃれた服を着るのと同じくらい、新しい土地に行って
見知らぬものに出会うことが楽しかった。
「アフリカに行ってきた」と言って、友だちが驚いた顔をするのが嬉しかった。
ラフティングもしたし、漫才も見に行った。
社会人になったくらいから、もちろん旅行も楽しいし
観覧する芸術の幅も広がった。でも仕事もそこそこ楽しい。
でも最近のトキメキは?と聞かれたら
家の近くの食堂のおばちゃんと仲良くなったこと。
おばちゃんなんて言ったら怒られるけど。
昔、ニューヨークでアーティストをやっていた
あわやさん(おばちゃんの名前)は黒柳徹子にちょっと似てる。
ある日、「ヒト消費」という言葉を見た。
とってもしっくりきた。
企画側としては、これをどうつくっていくか。
コミュニティとかではない。
きっといるだろうなーと思って
のれんをくぐる瞬間がたまらない。