ミラジーノの廃車進むか

万物が値上がりする中で、ミラジーノの部品等が値下がりしている。

2代続いた車で。
初代:L700S(臆面なく英国車をパクった物)99~04年
2代目:L650S(自社旧車復刻との弁解が崩壊)04~09年
いずれも、EF型エンジン。

初代は、90年代の「レトロ仕様」の中でも、2代目マーチをパクった上に、ボンネットごと作り直したために御覧の通りの外観。ミニの廃版もあって長く中古市場で人気があった。
元々ミニの人気も不自然なもので、バブル以降、安さもあって大量に輸入されたが、原設計が50年代なので、おねーちゃんに維持できる訳もない。ネットで多数派なら女子にはパチモンでも無問題だったのである。
「ミニ乗りは差別するな仲間じゃないか」という恥ずかしい投稿もよく見られた。

不自然に商品価値を永らえた状態にあったのが、20年を超えてようやく、落ち着いてきた状態だ。
2、3人目のオーナーが50万はたいて購入、様々な部品を貼ったり、オフ会やったりしていたのが終息。近年はDIY系Youtuberの素材にもなってきた。20万を割ったのだろう。

我が滋賀県では、主力・竜王工場が立地することもあって、ダイハツ車が多い。地元局CMでは200軒の店舗網を誇っている。当地では公共機関に列せられる平和堂の3倍、人口7000人に1軒のダイハツ特約店がある計算なので、街角のどこでも、KF系の甲高いセルモーター音が聞かれる。

初代ミラジーノも、滋賀ではかなりの台数が稼働していて、どこのホムセンに行っても1台は停まっている。もはやミニというより湖国のトラバントだ。
DIYの腕に覚えありげな初老の親爺か、若葉マークのおねえちゃん、オーナーは両極端になってきた。

外車に似てる似てないを脇において、20年落ちの軽自動車としては利点が多い。
・軽自動車の技術向上が行き着いた時期で、現在でも必要十分な性能
・衝突安全性の新規格適合、雑に板厚で対処(今なら計算して削ってる)
・室内空間の競争の前で、車体が低く軽い
・80年代に遡る鋳鉄製エンジン
・完全子会社化の前
軽自動車が故のチャチさは樹脂部品にあるが、全体的に堅実な造りで、維持の負担が少ない。後部荷室の雨漏りは屋根の樹脂モール劣化で、年式相応のものだ、糊ぬりゃ止まる。
加えて、似非クラシック前部により、流行の無さ、冷却の良さ、ガラス前照灯による黄変の無さも利点となる。

機関が小さいので、潤滑油も冷却水も、気を抜いていると驚くほど減ることがある。点検はマメにしたい。

最近、中古部品店アップガレージで、安価で部品を入手できることが多い。
エンコン、触媒、お面一式、灯火類を備蓄することにした。だいぶ解体が進んでるなこりゃ。

まさか、人生最後の車が「ダイハツの軽」になるとは思わなかったw

むかし大阪・池田のベスパ屋にたむろっていた時、自動車デザイナーのH氏という方がいて、熱烈にベスパ愛を語っておられた。彼の関与が疑われてならない。

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