日テレと「ファクトチェック」

「セクシー田中さん」を巡る騒動に、日本ファクトチェックセンターが便乗して滑っている。

原作者訃報が伝えられた際「日テレが一旦はサイトの原作者関連情報を消し、後で戻していたのではないか? 」との指摘がXで広まったらしい。また指摘側も広告ブロッカーの影響である可能性に言及していた。

検証方法に疑問

これに対し「日本ファクトチェックセンター」大先生は「検証したら表示された」との結果を発表された。
「第一報の時点で一旦消えて復活では?」という疑問に対し「いま見たら表示されていたよ」との回答は、回答になっていない。

もしも、広告ブロッカーによる非表示が事実だったとしても「日本ファクトチェックセンター」の発表は、火消しに一役どころか、読者大衆にかえって疑念を生む物になっている。

「ファクトチェック」については、報道への認証機関を作ろうという危険な思い上がりだと私は見なし、「元朝日」とかいう御仁のチェックぶりをチェックしてきました。

「当事者に聞いたら、そんなことないと言ってました」
これが「日本ファクトチェックセンター」のいつもの検証。
なぜ今回は、得意技の「当事者に聞きました」を行わず「いま見たら出たよ」という的外れな、彼らには珍しい自力検証に走った?

日テレが回答してくれなかった?
ネットで批判の大波を見て、あわてて参戦した?
火消ししたよとメディアに恩を売りたい?

寄与していない援軍

「日本ファクトチェックセンター」
以前は「ファクトチェックイニシアティブ」
その前は「GoHoo日本報道検証機構」

虚偽情報への怒りを利用し、我こそは専門家で公的機関ですよ、と各方面に話を持ちかけるが、やればやるほど検証能力がないことを露呈していったに過ぎない。

言語構造や文化が違い、プロパガンダは海外が偽ニュース型、日本は印象操作型、なんですが、そこを無視した。
海外で称賛された誤報検証活動、その日本版を名乗るのは「日本で英語読めるのは自分一人」だと誤解している状態。低級エリートがタマにやる醜態です。
彼らの輸入「フェイクニュース」キャンペーンの結果。引き起こしたのは右左翼政治家が不都合な事実を「フェイクニュースだ」と信者けしかける混乱だけ。
トランプ的な物を輸入したのですから、海外の誤報検証家たちとは敵と言っても良い。

報道の基本である「事実を調べる」を軽視して、「海外動向の輸入で第一人者」を狙ったら、記者能力の低さを露呈した状態でしょう。

今回なんか、日テレの援軍に入ったはずが、かえって日テレの足を引っ張った。
日テレに怒る大衆側は既に、著名人を味方につけて次の追及に入ったんですから。

ギョーカイ志望者がフルイに

悲劇の引き金は、インスタ投稿と、それに付随して、ギョーカイ人・ネット媒体・日テレが、集団で原作者にイジメを行ったことですな?
そして我々が目にしたのは。
何屋さんか分からない、その歳までどうやって食ってたんだ?と思う、自称ギョーカイ人の多いこと。ビックリした。
ためらいなくウソや幼稚な詭弁を使い「加害側を擁護すればメンバーに入れてもらえる」と信じてる。「非難する一般人は妬んでんだ」と鼻を上向けて吠える。

ああいう人々が不労所得を得る余地、まだまだあるもんだねぇ、日本も捨てたもんじゃねぇな。との感慨さえ覚える。

「他人への蹂躙に参加するか?」でメンバーシップを保ってきたのは、B級ギョーカイ人も吉本も中学校も同じ。

一流から順に批判

既に、日テレ問題について、著名な脚本家や作詞家も声を上げている。
「上から順に」がハッキリしてきたのが興味深い。

事態に苦言を呈しているのは、作品を大事にしてきた一流のクリエーター。擁護に回ってるのはコネだけが頼りのギョーカイ人とその志望者。

すごく明確な判断基準ができた。
たとえ未知のジャンルでも、今回、日テレを批判した人の作品を選んで鑑賞すれば人生が豊かになる。

よーし、おいやんもカラオケ行てくらよ!
♪だーんこーくな てんしのてーで

そして「日本ファクトチェックセンター」も背伸びして事情通や体制側を主張しなきゃいけない、ギョーカイ志望者の列に並んだわけだ。

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