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ダイヤモンドシステムを使ってデスクをDIYしました

木下商会はまもなく設立5周年を迎えようとしています。
オフィスにもだんだんと人が増えてきていて、手狭に感じることもしばしば。しかしまだ増床する段階でもない……。ということで、現在のオフィスの中で増席をすることにしました。

こちらのアートがある壁面には元々はソファがありましたが、そのソファを撤去しこのスペースにデスクを増やすことに。

せっかく増席するなら楽しくやりたい! さらに代表村山が使ってみたい左官材があり、自分のオフィスで実験してみたい! とのことで、既製品のデスクを購入するのではなくDIYで作ることにしました。

天板となる板を購入

まずは天板となる板を準備します。よくある集成材をホームセンターで購入してきました。
購入・運搬は泉くんが担当してくれました。ありがとう!

ダイヤモンドシステム

今回使用する、村山が使ってみたかったという左官材料はダイヤモンドシステムというものです。

ダイヤモンドシステムとはイタリアのデコラ社が販売するモルタル調の左官材料です。似たものにベルギーのBEAL社が発売するモールテックスという左官材料があります。
薄塗でありながら防水性と耐摩耗性を兼ね備えたマイクロセメントで、キッチンカウンター、床、シャワールーム、洗面台など、これまで左官材料では施工が難しかった場所への施工が可能となりました。

その他にも、主材は風合いに合わせて骨材の大きさの違う2種類から選択可能、屋外での使用が可能といった特徴があります。
また、施工工程が少なく乾燥養生時間も比較的短いので、短い工期で高品質な仕上がりが実現できるそう。

カラーバリエーションは47色とかなり豊富。絶妙な色展開で、注文時は「これもいいかも、こっちもよさそう」とつい悩んでしまいました。
今回47色のカラーバリエーションの中から選んだのはD622、赤っぽいブラウンのような色味です。
すでにある家具、壁のアートの色味、オフィス全体の雰囲気を踏まえてみんなで選びました。

届いた!

注文してからしばらく、セットが届きました。
早速開封〜。

仕上がりのサンプルが入っていました。こんな感じの仕上がりになるらしい!
表面の質感はマットで少しざらっとしています。
一般的にはメラミンや木材、リノリウムなどが使われるフラットなワークデスクの天板。独特の質感があるモルタル風の仕上げはなかなか想像がつきづらいですが、一体どうなるのでしょうか。

セット内容はこちら。
シーラー、プライマーといったベース材、仕上げ塗料、コート材が入っていました。
ハケやローラー、混合用の容器などは同封されていないので別途準備する必要があります。
今回は木材の天板に塗装することを伝えての購入だったのでこのような内容で届きましたが、石膏ボードへの施工や浴室への施工など、施工面によって異なったセットが届くものと思われます。

天板に塗る

プライマー

プライマーは水で倍に薄めて塗っていきます。見えないところではありますがていねいに。
今回はハケを使用しましたがこれはローラーの方が素早く塗れると思います。

小口もしっかりと。すでにデスクが足りていないのですごく狭いスペースでの作業……。
塗り終わったら2〜3時間ほど乾燥させます。

プライマーを塗ったあとはこんな感じ。

ダイヤモンドフロアシステム

いよいよ仕上げ材のダイヤモンドフロアシステム。こちらは加水せずにそのまま塗っていきます。
(撹拌するのにちょうどいいものがなくて空いたワインボトル……)

代表村山もコテ仕上げにチャレンジ。

左官の経験があるという泉くん。さすが上手です。
一度塗りでは若干ムラが気になるとのことで、二度塗りで仕上げました。

コーティング

しっかり乾かしてからコート材で仕上げます。
コート材は2液性で、A材、B材、水を混ぜて塗っていきます。マットに仕上がるはずのコート材ですが、撹拌が足りないとツヤが出ることがあるそう。

コート材も二度塗りし、天板完成です!
絶妙な色味、手作業による風合いが味わい深い天板になりました。

脚をつける

天板が完成したら次はデスクの形にしていきます。
弦太さんにも協力してもらい、別途購入した脚を取り付けて……

完成!

完成です!
DIYのための用具も十分でなく、スペースも限られた中での作業でしたがなんとか完成しました。

ダイヤモンドシステムの施工は全体的に難しくはありませんでしたが、左官材を塗るのにはコツがいると思いました。また、完璧な仕上がりを求めるとなると技術が必要です。

乾燥養生時間は1工程あたり2〜3時間と長くはないものの、通常業務の合間に作業を進めたためトータルで2週間ほどかかりました。 通常の工程で滞りなく進められる場合は2〜3日程度になると思われます。

仕上がりに関しては赤身のブラウンカラー、壁のアートにも合っていて思った以上にいい感じです!
表面はやはり若干でこぼこ、ざらざらしているので書類仕事には向きませんが、パソコンでの作業には支障ありません。パソコンへの傷も心配なさそうです。
3ヶ月ほど使用を続けていますが、特に問題はありません。

チェアも増やさなければいけなくなったのでHerman MillerのセイルチェアとSteelcaseのKarmanを買い足しました。
Karmanはカスタムオーダーなので少し時間がかかりましたが、先日到着し増席計画は完遂です!

とっても座り心地の良いKarmanについてはまた後日レポートします!

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