内田洋行のライブオフィスを見学してきました!
先日、木下商会メンバーで株式会社内田洋行のオフィス見学に行ってきました!
内田洋行はICTと空間の両面から、情報システム・教育システム・オフィス構築を手掛ける専門商社です。
2011年竣工の現在のオフィスは10年間にわたり自ら取り組んでいる実証型ワークプレイス。より生産性が高く躍動的なワークスタイルの実現に向け、常にアップデートしながら「働き方」と「働く場」の在り方を探っているそうです。
理想の働き方を実現するための「場」を、実際に体感してきました。
アクセス
アクティブ・コモンズ/ABW(Activity Based Working)
ABW(Activity Based Working)とは、「打ち合わせ」や「集中して思考する」といったアクティビティに応じて、ワーカー1人ひとりが自由に最適な場所を選択する働き方のことです。
内田洋行では「アクティブ・コモンズ」と提唱し、2012年より自社実験を行っているそうです。
見学させていただいたオフィスでは内田洋行ならではのICTと空間構築を駆使した空間が広がっていました。
8F ICTを取り入れた会議室フロア
8Fは会議室が集まっているフロアです。
エレベーターを降りると会議予約システムの「SmartRooms(スマートルームズ)」がありました。 このシステムでは会議室の利用状況の確認、利用予約が行えるだけでなく、実際に会議室がどれほど活用されているのか、利用実態をデータで抽出し管理することができます。
単に「会議室が足りない」という問題にしてしまうのではなく、その前段階から、運用率を上げるためにデータを役立てて解決することが可能となります。
7F フレキシブルに働ける営業フロア
SmartOfficeNavigator(スマートオフィスナビゲーター)
SmartOfficeNavigator(スマートオフィスナビゲーター)とは「コミュニケーションと最適な働く場の案内をバーチャル・リアルの両面でスマートに実現する」プラットフォームです。
スマートオフィスナビゲーターが提供する情報によって、社内にいても、社外にいても、オフィスの状況や同僚の居場所を確認することができます。
オフィスに設置されているサイネージでもオフィスの利用状況や混雑状況を確認できます。省エネのために働く場所をおすすめしてくれる機能もあり、オフィス内のどこで業務をしたらいいのかひと目で把握が可能です。 また、オフィスの利用状況がログとして残るため、今後のオフィス環境の改善プランへのエビデンスとなります!
スマートインフィル天井
多くのオフィス空間の床にはではOAフロアが用いられています。OAフロアとは、床下に空間を設けてケーブルやコンセントなどをの配線を納める、二重構造のオフィスの床を意味します。”OA”はOffice Automation(オフィス オートメーション)の略で、従来人の手によって行われていた事務作業などを、機械を使って自動化・効率化するという意味です。
内田洋行のオフィスではOAフロアではなく、スマートインフィル天井が採用されていました。
スマートインフィルは、アルミフレームに電源、コンセント・LANを配線することで従来の床下配線が不要となります。レイアウト変更時に床を剥がさなくてよいので、柔軟な対応が可能です!
セミオープンブース「Quie(クワイエ)」
こちらのブースは、吸音材と調音材が内蔵されており、音漏れしづらいかつ会話が聞きとりやすいブースとなっています。天井が空いているので、中にいても圧迫感を感じさせない空間です。
また、センサーがついていて、空いているときは緑に、使用中は赤に光るというように使用状況を右上のランプでお知らせしてくれます。
チームワークを進めるための心地よい空間づくり
仲間同士のつながりを強化しながら、情報共有や率直な意見交換、意思決定をスピーディーに行えるよう、会議で使用するアイテムにもたくさんの工夫が見られました。
モニタースタンドの脚が内側に折り込まれています。
この形のおかげで、部屋の角にもきれいに収まります! 躓いてしまう恐れもありません。
ホワイトボードを天井から吊っているため、目的に合わせて自由に移動させることも可能です。
会議室やデスクの周りには、小さなミーティングスペースがいたる所に見受けられました!
社員同士の気軽なコミュニケーションを促し、アイディアが生まれやすい環境をつくりだしているそうです。
6F リラックスできる木質空間フロア
6Fは日本国内の地域産材を活用したフロア、木の温もりを感じる居心地の良い空間です。
内田洋行は、2004年から木を使った空間の心地良さや豊かさに注目しています。天然の木がつくりだす感じ良い空間には、自然と人が集まり、コミュニケーション量の増加や思考の転換を促します。
中でも国産材の多くを占める杉は、柔らかな触感と穏やかな木目を持った木材です。
東日本大震災時の流木もスツールやオブジェとして活用されています。
こちらのサイネージは「Energy Wall(エナジーウォール)」という情報配信サイネージです。会社内での事例の共有やニュースの配信など、企業や組織やチームの動き・エネルギーをリアルタイムに伝える、新しいメディアです。
内田洋行のオフィスでは、Facebookの投稿を引用して流しているとのことでした。
こちらは木の温もりを感じられる会議室です。
室内には「Smart Board(スマートボード)」が導入されています。
スマートボードは指やペンを使って直感的に操作ができる電子ボードです。なめらかな書き心地はホワイトボードにも劣りません。
画面に投影したプレゼン資料に書き込みをしたり、テレビ会議システムと連携してリアルタイムで板書を共有したり、MicrosoftやAdobeの業務アプリケーションと連携したり、多機能でありながら直感的で使いやすいツールです。
バックヤード
写真はありませんが、バックヤードも見学させていただきました。 コーヒーマシンをあえて6Fにのみ設置し、社員の上下階運動を促したり、パーソナルロッカーは半年に1回入れ替えを行うことで整理整頓を促したりといった、オフィス運用の細かな工夫が見られました。
4F 個性と共同体が共存するフロア
配信ルーム
こちらはセミナー収録やオンライン配信を行なっている配信ルームです。
配信機器のセッティングやスイッチャーの操作などは専門的な知識が必要そうなイメージで敬遠されがちですが、オンライン配信制御システムの「codemari webinar」を導入し、プリセットしておくことで簡単に利用できます。
臨場感のある会議室
壁面に並ぶオブジェは吸音材の役割を果たしていて、防音効果はもちろん、室内で発生する音の反響を抑え、音があまり響かないようにする効果があります。
モニター・カメラと向かい合い、円弧型に座席を配置することでWEB会議の臨場感が増します。
Steelcase社のファニチャーを体験
Steelcaseはアメリカ合衆国ミシガン州を拠点とする会社で、オフィス用家具の世界的メーカーです。
デザイン性のみならず使い勝手に優れたアイテムが揃っています。
木下商会のオフィスにも導入予定のKarmanも展示されていました!
まとめ
内田洋行のオフィスはデジタルとアナログの融合を感じる空間でした!
触り心地や座り心地、香り、配色、声の響きなどで五感を刺激するオフィスでデジタルを活用することでワーカーのポテンシャルを引き出し、モチベーション向上させ、チームワークを高め、パフォーマンスに直結させるのだと感じました。
働き方が日々変化するなかで、出社することで生まれるコミュニケーションや、アイデアを生み出すオフィス空間づくりの大切さを実感したオフィス見学でした。
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