きのぴーの生産性概論その1_20181228_1

きのぴーの生産性概論その1

ここ数ヶ月の間、「生産性」を非常に強く意識しています。
今年のマイ流行語を1つ挙げるとすれば、生産性になるくらいには。
私にとって2018年は、「平成最後の〜」とかよりも、生産性元年です。
私に言わせれば、生産性を高めさえすれば、圧倒的幸福が待ち受けているし、人生の何もかもが上手くいきます!!!(うさんくさくない!)
(後述の定義を見ると当たり前のように感じると思います。)

1. そもそも生産性とは?

画像1

私は生産性を、「投下する資源(ヒト・金・時間など)に対して、生み出される価値の割合」と定義しています。

500円払って、1000円の価値を認めるランチを食べる場合、お金だけに着目すると生産性は「2」になります。しかし、現実はかなり複雑です。

たとえば、私が先輩とランチに行く場合、こう思考することができます。

【コスト:消費する資源】
①ランチ代500円
②移動含む75分
③事前に話すことを考えたり、待ち合わせや店の選定などやり取りを行う身体的・精神的疲労
④移動とランチによる身体的・精神的疲労

【価値:生み出されたり、得られるもの】
①機能的価値:空腹を満たす、移動が運動になる、先輩の話で学ぶ、コミュニケーションが少し上手くなる、ある時間に特定の行動をする習慣づけ
②情緒的価値:美味しさや店の雰囲気、先輩との会話などによる肯定的感情
③自己表現価値:そのランチを食べること自体で生み出される自分らしさ、一連の活動をSNSに投稿するなどして、副次的に生み出される自分らしさ
ややこしいですね。このように、いろんな要素が絡みついて考えるのが難しくなる前に、まず問うべきことがあります。

それは、「あなたが、最も生産したいモノ・コトは何なのか?」です。
言い換えると、「どんな変化を目指すか」「なにを価値とするのか」です。

そもそも生産するものに意味がなければ、割く時間やお金をどれだけ減らしても、生産性は高くなりません。なので、まずはこれを考えましょう。

2. 生産性を高める方法 - 基礎編

画像2

「生産性を高める」とは、前述の定義をもとにすると、「投下する資源に対して、生み出される価値の割合を高めること」です。費用対効果(コストパフォーマンス)を上げるのと、ほぼ同義です。

しかしながら、多くの個人・組織は、「投下する資源」をいかに減らすか、どれくらい減らすことに成功したか、に意識が偏っています。

「このインパクトをどれだけ低コストで実現し続けるか?」を考えても、「そもそも理想のインパクトとは、どのようなものか?」とは考えません。

「ミーティングである議題をどれだけ時間をかけずに処理するか」を考えても、「ミーティングの目的が最大限果たされるアウトプットとはどのようなものか」「その像を描き切るにはどうすれば良いか」とは考えません。

言わんとすることを伝え切るために、シンプルな例を出します。

「小麦粉と卵の費用をどう抑えるか」と考えてから、「どんなお店で、どんなパンケーキをつくるのが理想か」と考えたい人はいないはずです。

「どんなパンケーキを、どうやって届けるのが理想かな?」
「ふわっふわの分厚いやつを3段重ねにしたい!」
「ホイップクリームをのせて、季節の果物で彩り豊かにしよう!」
「じっくり落ち着いて味わってもらうために、予約制にしたい」
「SNS中心に集客したいから、写真映えする照明を均等に配置しよう」

このように、「目指したい最高のパンケーキ屋さん」を考えてはじめて、「どんな小麦粉を使うのが良いか」、そして「小麦粉の費用はどの程度割くのが適切か」「費用をさらに抑えるためにどんなアクションを起こせるか」といった議論を適切に行うことができます。
偉そうなことを言ってしまいましたが、習慣的に生産性について考えるようになったのは最近のことなので、「このnoteを書くために数十分と体力を投資することが適切なのか」と問われると、確かにそうだとは言い切れません。

ちなみにそんな時は、「もし、1,000の世界線があるとしたら、この世界線は上位何位か」と自分に問うようにしています。

3. おわりに

いかがでしたでしょうか。

以上の話を踏まえると、例えば「LGBTは生産性がない」という言葉も、「そもそもなにを価値として捉えるのか」によって、議論の方向性や結論が大きく異なってきます(あのニュースの文脈を無視した場合に限ります)。

これからのあなたにとって、最も大切にしたいものは何ですか?

皆さんがより良い年を迎えるために、思考の一助となれば幸いです。

では、よいお年を!

-----------------------------------------------
※このnoteは2018/12/28に執筆されたものです。

いつも読んでくださり、ありがとうございます! サポートは、読書やnoteの購入に活用させていただいております。