匿名ネトウヨ君の自宅を突き止めて、お母さんに「おたくの息子さん、とんでもないネトウヨですよ」と告げ口してあげた話

(写真提供:ジャポニスタン)

【目次】
ネトウヨたちを震え上がらせた「バイパーゼロ事件」の全真相を初公開します
「某国会議員とカルト宗教との繋がりを暴いた!」と豪語する男
「バイパーゼロ」の正体はこうやって突き止めた
「バイパーゼロ」 Yahoo! 知恵袋では別の顔

そして自宅を特定へ…
お手紙配達
「バイパーゼロ」のその後

※2018年7月9日追記:「バイパーゼロ」のツイッターアカウント(@JDF_ZERO_28)が削除された様子ですので、引用ツイートをスクリーンショットに差し替えました。

ネトウヨたちを震え上がらせた「バイパーゼロ事件」の全真相を初公開します

前回の投稿にて明らかにしたとおり、野間易通氏の『実録・レイシストをしばき隊』の刊行に便乗して自分も小銭を稼いでやろうという魂胆から、このたびわたしも反ヘイト・ムーブメントについての記録をいくつか文章にして発表することにしました。はい、堂々たるコバンザメ商法でございます。野間の印税収入の5パーセント分くらいはぶんどるつもりで行きますよ!!

先の記事で予告したとおり、今回はあの「バイパーゼロ事件」について、はじめてわたしの口から詳細を公開しようと思います。日本にいるあいだにわたしが関わった反ヘイト運動がらみの出来事のなかでも、間違いなく最もケッサクな話のひとつですからね。いつか真相をぜんぶ公にしようとは思っていたんですが、この機会にいよいよ筆を執ることにします。

わけを知らない人たちにとっては「バイパーゼロ事件って何よ?」という感じだと思いますが、ひとことで説明すると、

「ヘイトスピーチを撒き散らしていた匿名ネトウヨの住所・氏名を特定し、彼のお母さんに『おたくの息子さん、とんでもないネトウヨですよ』と親切に教えてあげ、ネットでの発言を停止に追い込んだ事件」

です(なお『バイパーゼロ』というのは当該ネトウヨがツイッターで使用していたハンドルネームです)。ネトウヨ君の個人情報を暴いた上でお母さんに告げ口しちゃうなんて、わたしもつくづく性格が悪いですよね! ま、反ヘイト運動参加者のうちではわたくし木野の「性格の悪さ」はたびたび話題になっていて、「木野の性格の悪さと比べれば、野間ですら天使に見える」などと形容する人もいたくらいです。ちょっと内輪ネタになっちゃってすみません。

事件の顛末”だけ”を手っ取り早く知りたい方はこのへんのまとめサイトでもお読みになればよいかと思います。この件、匿名をいいことにネット上に好き放題ヘイトを書き込んでいるネトウヨどもに結構な衝撃を与えたようで、当時は他にもいくつものまとめサイトが取り上げていました。もちろん多くはネトウヨ側のサイトでしたが、インターネットを「匿名性が保障された安全圏」だと思いこんでいたネトウヨ君たちがコメント欄で発狂している様子を眺めては、これまでにないカタルシスを感じたものです(笑)

ただ、当時も多くの人から質問を受けたんですよね。「いったいどうやって匿名のネトウヨの本名や自宅を突き止めたの?」と。ヨーロッパに引っ越してしまった今だから明かしますが、実はかなり倫理的にギリギリな手段も使って彼の個人情報を入手したので、日本にいる当時はおおっぴらに公開できなかったんですよね~。ま、もう事件から3年半が経ってますし、いろいろ時効になっていると思いますので、この際ぜんぶ公開しちゃおうと思います。なお「バイパーゼロ」の存在を知ってから自宅特定・お手紙送付まで1年ほどかかっていますので、かなり長いお話になってしまうと思いますが、執念のネトウヨ個人情報特定譚をお楽しみください。

「某国会議員とカルト宗教との繋がりを暴いた!」と豪語する男

2013年2月からヘイトデモに対する抗議行動を開始してから、わたしは一気にネトウヨどもからの膨大な誹謗中傷を浴びるようになりました。わたしの発言が匿名掲示板やらまとめサイトやらといった低リテラシー層向けのメディアにいちいち取り上げられ、連日連日、顔も知らない全国の暇な馬鹿どもから数え切れないほどの嫌がらせが続いておりました。もちろんツイッターのリプライ欄もゴミからの通知で毎日埋まっていたため、その大量の馬鹿のなかの1人に過ぎなかった「バイパーゼロ」の存在を認知したのは、翌3月になってからでした。

なぜかこの「バイパーゼロ」わたしに対して異様に粘着してきましてねえ。基本ネトウヨからのリプライはほとんどは無視していたのですが、この「バイパーゼロ」には特別に何度か相手をしてやったんですよね。なぜかというと、こいつのヘイトスピーチ活動はネットだけにとどまらず、当時新大久保などで頻繁に行われていた差別デモの常連であることを自らツイッターで明らかにしていたからです。

ということでこちらも応戦してやったところ、向こうもわたしをターゲットに定めたのか、以降延々と絡んでくるようになっちゃいまして(笑)「うざいなあ。粘着するならわたしじゃなくて野間の方に行ってくれればいいのに」とか内心思っていたのですが、しまいにはわたしがカウンター行動参加者向けに不定期で放送していた U-Stream のコメント欄にも現れるようになり、こいつ実はわたしのファンなのでは、と一瞬疑ってしまったほどです(笑)

直接リプライを送って来なくても、もう毎日のようにわたしを名指しするツイートをしていたようです(※以下に彼のツイートをいくつか晒しますが、差別的表現を含みますのでご注意)。

(引用元 https://twitter.com/JDF_ZERO_28 ※削除済み)

……うぜえ(笑)

まあ、しょせんこいつは匿名掲示板やまとめサイトの情報を鵜呑みにしているネトウヨなので、わたしに対しての中傷も「こいつの正体は極左過激派だ!」だとかいった面白くもなんともないただのデマの流布ばかりだったのですが、こいつはそのうちに「某国会議員とカルト宗教の繋がりを暴いた!しかも二者を繋いでいるのは木野と野間である!」という趣旨の動画を自ら製作して「ニコニコ動画」に発表し、反ヘイト勢力から大いなる失笑を買うことになります。

その動画がこちらです(オリジナルではなくYouTubeに転載されたもの)。もう一種の「出落ち」というか、動画タイトルを見ただけで笑っちゃうしかないシロモノとなっております。

【有田芳生追放!】有田ヨシフにあのオウム真理教大物との接点発覚!

……こいつは一体なにを言っているのか(笑)

動画を見ればおわかりのとおり、「バイパーゼロ」は有田芳生議員が90年代当時、オウム真理教追及の急先鋒だったことを知らなかったようなのです。「『有田→木野・野間→宮内→上祐』という人脈で、なんと有田とオウム真理教が繋がった!」みたいなことを言いたかったんだと思いますが、有田氏と上祐氏はオウムが社会問題になってからワイドショーで散々直接対決してますがな……。

(なお、動画に登場する宮内春樹氏は現在『えらいてんちょう』のハンドルネームでも活動しているリサイクルショップ店の経営者なのですが、宗教活動も行っていたはずなのでそのあたりから上祐史浩氏との接点があったのではないかと思います。変なことで宮内氏にも迷惑をかけてしまって申し訳なかったです。まあ動画作ったやつが全部わるいのですが)

しかし。「かつて有田議員がオウム真理教と対決していた」という事実は、2013年の時点で30代以上の世代であればほぼ間違いなくだれもが知っていたことだと思うんですよね。それを知らなかったということは、「こいつはかなり若いネトウヨなのでは?」「20代前半、下手したら10代だったりするのでは?」ということに思い至ったわけです。

当時の在特会系ヘイトデモには若者から高齢者まで幅広い年齢層が参加していましたが、主力となっていたのはやはり中高年であり、20代前半や10代に見える参加者となると比較的人数は限られていました。そこで、「もしも(もともとデモ参加者のうちでは数が少ない)若者なのだとしたら、容易に本人特定が可能なのでは?」「だったらまずこいつから特定してやろう」とわたしは決意したのでした。

「バイパーゼロ」の正体はこうやって突き止めた

ここからはいよいよおっかないパートになります。ネットに匿名や変名でヘイトスピーチや誹謗中傷を書き込んでいる馬鹿ども、君らは絶対に自分たちの正体が突き止められることはないと思っているでしょう? 甘いです。世の中を知らなさすぎます。以下、わたしがいかにしてこの匿名ネトウヨの個人情報を手に入れたか、具体的に説明しちゃいますね。私のように特別に執念深く、そして性格極悪な人間が本気を出すと、こういうことになります。

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匿名ネトウヨ君の自宅を突き止めて、お母さんに「おたくの息子さん、とんでもないネトウヨですよ」と告げ口してあげた話

木野寿紀

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木野寿紀

「実録・しばき隊」便乗シリーズ

日本のレイシズムとヘイトスピーチに関しての話題

コメント3件

やり方はなかなか恐ろしい方法ですけど…。もし自分の息子が休みにヘイトスピーチなんかしてたらショックで卒倒しそう…。親御さん気の毒。しかしICOCAだったら1回めで家特定出来たはず。
遅ればせながら今ごろ拝読しました。安田浩一氏のヨーゲン事件を彷彿とさせる心温まる話ですね。思いついたことを実行に移すその行動力に脱帽! こりゃエストニアにも留学できちゃうわ……。
特定の方法ってやっぱり記事に書いてあるような手法なんですね。
尾行したのは驚きでしたが。
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