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230513つぶれない

あまりにも忙しすぎて自分の生き方を見失いそうになった一週間だった。

元々仕事は速いと言われることが多く、退勤時刻が遅くなるのは所謂「自己満足」のためであることが多かった。(やらなくてもいいけど、自分としてはやりたい仕事。学級通信とか教室掲示とか教材研究とかそういうやり始めるときりがないやつ。)
でも今年度に入ってから立ち位置が変わったこともあり、振られる仕事の量が一気に倍以上になった。何かの分掌の長を任されていることだけでなく、自分の仕事にとりかかろうとすると、いろいろな人に声をかけられる。自分の仕事にたどり着く前に勤務時間は終わってしまう。ただ、それで自分のことをやらないで済むかと言ったらそういうわけでもない。

今週は、明らかにその皺寄せが、家庭生活に来ていた。我が子、夫と、一度も夕飯を一緒に食べることができなかった。私が帰宅すると、もうみんな入浴を終え、夕飯を済ませ、テレビを見ている。自分の罪悪感のせいだと思うが、息子たちの様子もなんだかよそよそしく感じられて、明らかに悪い方に、一人だけ時間の流れが違う。
シンプルな言葉で言うと、とても悲しかった。幸いなことに、ご飯は美味しかった。でも、悲しかった。私は一体何をしているのだろうかと。

人間、社会生活を営む上で、いろいろな役割がある。誰かの先輩、何かの先生、どこかの部署の主任、〇〇さんの姉…
でも、私にとって一番なのは、我が子にとっての「母親」なのである。そのことを忘れたことはなかったけれど、どんどんその役割の比率が押しつぶされていく毎日が苦しくて仕方がなかった。
でもだめなんだつぶされちゃ。私は「どこかの労働者」ではなく、「この子たちのお母さん」として、ちゃんと立っていたいのである。

来週から、もっと忙しくなる。いろいろな業務が重なって、大変なことになっているのが、すでにわかっている。自分で言うのもあれだけど、責任感も強いし真面目な性格なので、激務になればなるほど自分を追い込んでいく。
でも、今週みたいなことには絶対にしない。我が子たちと絶対に夕飯を食べるし、今日はどんなことをして過ごしたのか話をする。
そう思いながら、今日の夕飯の豚の角煮を仕込んだ午後。
これは決意のnote。

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