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明日はないかもしれない物語

「時間を採集するのが仕事なんですね。」そう言われ、成る程と感心させられたことがある。確かにそれは当たらずと雖も遠からずだった。


ひとを視る。それは過去を遡ることからはじまる。ひとには記憶がある。それらが教えてくれることもあれば、永久凍土のなか静か息衝くものが教えてくれることもある。


こうして、わたしが貝になった記憶も必ずや何処かに残されるのだろう。そして図らずもそれを見つけるのは、わたしであるのかもしれない。



5000万年前の貝にあるわたしは、採集するものではなく直向きに創造をしているさ中にあった。


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