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ひとには、幾つもの顔がある。至極当然、とは言えない。
ただ、わたしの眼球から脳への伝達よるに、ひとの顔とは様々となる。
 
 
わたしは禿げが嫌い。恐らくにそれは物理的なものになく、こゝろが禿げているようなもの。

=悪だ。

個々、苦手はあると思う。それらが造形を成したならどうだろう。例えば、林檎は放置すれば何れ腐るもの。果たしてそうだろうか。林檎は腐る。ならば腐る以前の林檎があるに必然。果たしてそうだろうか。育たぬ林檎も林檎にある。

わたしは鏡をみることがこわい。

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