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蛍の早死に

途端に灯の失せる生命を果たして、命と形容していいものかと今時分、常に巡る。

触れたその爪先に死ぬやもしれぬ。だのに、それらは温度を求める不思議。領域に踏み込むは結果論。

むかし、界隈のあじさい寺に出会った人ならずの少女をおもふ。

かくれんぼをせがんだ少女は、今も誰かを探しているのかもしれない。
あれは、

蛍だったか。

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