1人で不幸か2人で不幸か

さいきん観た映画の台詞で、「誰かを長く愛するのは、1人で不幸か2人で不幸か決めること」というものがあった。

これについて少し考えてみた。
ここ数年恋人という存在がいないが、恋人がいたときを思い返してみると、1人だから不幸という出来事があまりなかったなと思う。

例えば、クリスマスや誕生日などの特別な日。恋人が傍にいて、私のことを大切に想っていると伝えてくれる。何か些細なことを伝えたいとき、嬉しいことがあったとき、慰めてほしいとき、必ず寄り添ってくれたのは恋人だった。

では、恋人がいるからこその不幸とは?
1人でいるときの寂しさが、1人でいたときより鮮明に心にのしかかってきたり、一方的に別れを告げられたり、好きな人の心が浮ついてしまったり。はじめから1人の方が良かった、と思うときがやってくることがある。

誰かを長く愛せば愛すほど、1人になったときの寂しさに敏感になる。
いつか今より不幸になるときがくるとしても、そのリスクを負ってまで愛したい人ができたとき、人は2人の不幸を選ぶのだと思う。

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