ツインレイに出会ってしまった!?Vol,26
「今日のスピのお話は?」
「今日はもうない」
「え?」
「毎回話してるから、ネタがつきた。しばらくお休み。俺も持ちネタがたくさんあるわけじゃないからさ」
「そうかぁ」
楽しかったな。不思議な話、大好きだから。
マスターはスピのお話もするけど、科学チックなお話もしてくれる。
一番最初にしてくれたのは「シュレディンガーの猫」だ。
「シュレディンガーの猫って知ってる?」
「、、、それ、なんですか?」
「思考実験の話。中が見えない箱に生きた猫を入れて、特定の条件でガスが発生する装置を取り付ける。1時間後に箱を開いたとき、猫は生きているか、死んでいるか」
「、、、残酷ですね」
私は思わず眉をひそめる。
「実際にはやらないから。頭の中での実験だよ」
「はあ」
「ここでの結果として、生きているっていう結果と、死んでいるっていう結果になるよな」
「はい」
「箱を開けるまでは分からないし、箱を開けてしまうと結果が特定される。だけど、箱を開けなければ、どちらの未来も存在しているんだ」
「ううん??」
「箱を開けるから、生きている結果と死んでいる結果に特定されてしまうんだ」
「、、、はい」
「裏を返せば、箱を開けなければ、どちらの未来も存在している」
「……………」
私は思わず絶句した。
確かに、そうかもしれないが、それって。
それって、、、そんなのあり??
私が、何も言えないでじっと見つめるから、マスターは口元で笑った。
「この実験では、2つの結果が重なっている状態だ、って表現したんだ」
「、、、ますます分かんないです」
「原子力学なんだけどさ。原子って、見つめた状態と、見ていない状態で観測結果が変わるんだって。それを表現した思考実験なんだよ」
「原子力学思考実験も、難しいです、、、」
マスターが急に何のことを言い出したのか、何を言いたいのか分からない。。
「お前に話すことで、俺の知識を深めてるからさ。その実験台なんだ」
「ああ、、教えながら復習してるんですね」
「そういうこと。これからもネタを仕入れたら言うわ」
「あ、それは歓迎です」
マスターが話すの好き。良く通る声も、話し方も好きだから。
私に試してくれるなんて、嬉しいから。
後でシュレディンガーの猫を調べたけど、やっぱり、難しいお話だった。
いま思い返せば、引き寄せの法則にも似ているのかなぁ?とも思う。
、、、いや、違うか。。
うん、全然ちがうなぁ。。
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