TakramCast「Why I Joined Takram #5 : 緒方壽人 」

デザイン・イノベーション・ファームのTakramが毎週2本のペースでお届けしているポッドキャスト「Takram Cast」。その音声の一部をnoteで公開しています。全編を音声で楽しみたい方は「Takram Cast」でお待ちしてます。

さて、今回はTakramのメンバーが、Takramとの出会い、参画した経緯などについて語る "Why I joined Takram"シリーズの第5弾。 デザインエンジニア 緒方壽人が、田川と共に過ごした山中俊治氏率いるLEADING EDGE DESIGNからの独立を経て、震災をきっかけにした心境の変化、一人では到達できないチームワークが生む力など、Takramに参画するに至った経緯を語ります。

( トークの導入部分は省略して、佳境に入ったあたりから抜粋 )

緒方 あとはフリーの人はみんなよくわかると思うんですけど、1人でやってると悩むときに相談できないというか、ほんとに1人で悩まなくちゃいけないとか、これでいいんだっけなみたいな、そういう悩みを共有できないみたいな辛さとか、仕事の負荷みたいなこともコントロールしづらいので死ぬほど忙しいみたいな風な時期があったりとか。だけどなかなかね、仕事も断れないみたいな、そういういろんなジレンマを多分フリーの人は分かると思うんですけどね。そういうのもけっこうあって、そういう意味でも誰かと一緒にやりたいみたいな感じもありましたね。

田川 そうだね。2012年のジョインなんで。

緒方 ちょうどあれですね、表参道のTakramのオフィスがオープンするタイミングに。

田川 できる瞬間か。

緒方 それまでも前のオフィスのところで、ほぼほぼフルタイムで来つつ、正式にアナウンスとかしたのはちょうど表参道にオフィスができたタイミングでしたね。

田川 そうだね。あの時期にね、今の中心メンバーに当たるような人たちが何人か、神原さんとかね、入っていて。そうだよね。緒方君が思ってたことっていうか、元々今緒方君が言ってくれたようなモチベーションで入ってみて、実際そうだった部分とちょっと予想とは違った部分とかいろいろあるかなと思うんだけど、入ってみてからの感覚とか。1人でやる自由さとか、自分で全部決められることとか一旦やりきった、というその境にだいたい3年くらいやるといくじゃない?

俺も最近仲のいい後輩のみんなからちょっと似たようなことを相談されることも多いんだけど、今フリーランスで働いてる人たちとか、どこかに所属していて一回独立やっぱしたいよねって言って独立して、独立してできることっていうのをある程度やった人たち、じゃあ次どうしようかってところで、まさに緒方君が言ってた自分で人を雇いにいくのかどうなのか、という人たちもいたりする。このインタビューでもそういう人たちの話が聞きたいね。

緒方 そうですね。その当時ってまだTakram10人ちょっとくらいでしたっけ。

田川 14~15人くらいだったかな。

緒方 15人くらいですよね。今とまただいぶ倍以上になって、Takram面白いなと思うのはすごくいろんな社内の仕組みだとか、そういうことにもプロトタイプみたいな考え方を適用していて、けっこう変えてくじゃない、制度とか。それがすごく面白いなーって。その中に自分もいいタイミングで入って、だからその自由さみたいなものがある種失われてないというか、自分がこうしたほうがいいんじゃないかっていうことは提案できるし、自分の裁量というか仕事のスタイルとかも。もちろんみんなで話し合いながらなんですけど。Takramこうだから、みたいなこと全然言われないので。それはすごく入ってみてよかったというか、そういう環境にいられて良いなと思いますけどね。

田川 独立してやってるような、けど周りに人がいるみたいな、そういう感じだよね(笑)。

緒方 すごいそういう感じはありますね。

田川 なんかほら、個人の名前を出せるようにしたいし、古株の人たちだけがずっと前に出てて新しく出てくる実力者達がいつまで経っても自分の名前を出せないとか、プロジェクトを自分がやりましたみたいなことがなかなか起こらないみたいなことにはやっぱりしないっていうのはすごくみんなの価値観の中にあるっていうか。若手っていうとあれだけど、新しい人が新しい価値観で自分じゃちょっとできないっていうか、自分にはある意味理解できないようなことでやってることを周りが素直に喜ぶというか、すごいねって言っているみたいな。それはけっこう価値観としては居心地いいなと。

緒方 だからそういう自分の仕事を続けてさらに発展させられたりとか、作品をいろんなとこで出したりとかっていう機会もあるんですけど、そういうところで自分の名前を出せるような状況にしていけるといいですね。組織としてここから先、若い人たちが、自分もそんなに年取ってるって認識がないんですけど、そういう風にTakramの中から名前をちゃんと外に出していきながら、そういう自分の仕事をつくっていってほしいっていうかね。そういうようなマインドで会社ができてるのがすごい良いことかなと思いますね。

田川 さっき緒方君が言ってた、1人ではできないことっていうのって、例えばどんなことなんだろうね?

緒方 いろんなポイントはあると思うんですけど、1つはまず思考の壁打ちじゃないけど、それができるだけでも全然違うと思います。けっこうTakramって難しいオーダーというかお題で考えるところからスタートする仕事が多いと思うんですけど、そのタイミングで1人で考えてみると大変で、3人とか、4人とかプロジェクトのチームメンバーと話しながら考えるのじゃ全然違うっていうのは1個ありますね。

あとはまぁ、ほんとに最近は思うのはみんな優秀というか、プログラミングにしてもグラフィックデザインとかしても自分でやるよりも高いクオリティでものを作ってくれる人ってどんどん入ってきて、それは自分の思い描いたものがさらに拡張されてアウトプットされるって感じがあるのも1人じゃなかなかできないっていう感じはします。もちろん外注みたいなのも、コラボレーターとやるってパターンもいろいろあるんですが、それはそれで面白いんですけど、ずっと併走しながらああだこうだ言いながら最終的に上がってきたもの、ちょっと自分の想像を超えてるアウトプットができたりすると、やっぱりこれは1人じゃできなかったなって感じはしますね。

田川 あともう1つ聞いてみたいのが、自分でなかなかできないことの1つに、自分自身見てても越境?自分じゃ持ってないスキルとか経験を持ってる人に、別のエリアに連れて行ってもらうっていうか、常に自分の不得意領域というか知らない道の領域に接することで、いつまでたってもループ感に陥らないというか、サチュレーションしない、みたいことってけっこうあるなぁと最近思ったりもしてて、ラーニングオーガニゼーションってよく言うけど、学ぶチームっていうか学ぶ組織みたいなことをやったときに。

緒方 そうですね。最近その学びとか分かるっていうことが、なんでそれが必要なのかなみたいなことを考えていて(笑)、単純にそういうのが好きな人っていうかね、楽しい人というか、基本的には今まで知らなかった世界があったりとか、同じもの見てたんだけどそれを知ることによって全然違うものに見えてくる、違いが分かるようになるとか、そういうことがやっぱりすごい根本的には面白いって思うからやってるのかなっていう気はするんで、そういうこと、まさに越境だと思うんですけど、ができる組織としてはすごい面白い環境だなと思いますね。

田川 けっこうね、個人で名前が出てるから。みんなほら、Takramの外の人との繋がりも多くてね、緒方君も今ICCで研究会入ったりして、緒方君がすごく嬉しそうにさ、そこでの得た新しい知識みたいなことを言ってくれたりとか(笑)、そういうのもね。

緒方 この前の回で佐々木さんがTakramのブログ、今だとポッドキャストを見た時の感想として「考える集団、考えてる人たちで、そこに自分も入りたいと思ってた」みたいなこと言ってて、それはすごいなるほどなって思いました。そういうことが好きっていうかね、今ICCでやってるのもまさにそういうことで、具体的になんか作るとかじゃないんですけど、哲学みたいなことをいろいろ考えていくこと自体面白くて、それがすごい実際のプロジェクトに生かせるなっていう。

広い俯瞰した視点で物事をとらえる、新しい概念とか視点とかをものの見方みたいなのをどれだけ持てるかっていうのが、新しいプロジェクトに毎回挑むときにものすごい武器になるっていうのは思いますね。だから、自分のスキルとしてのグラフィックとか、プログラミングとか表現のスキルみたいなのもすごい大事だし、それプラスどんだけいろんなものの見方をできるかみたいなことがすごい大事かなと最近思いました。

(つづきは↓からどうぞ)

Takram Castは、Takramのメンバーがデザイン・テクノロジー・ビジネス・文学などの話題を幅広く展開するポッドキャストです。毎週月曜日に2本のペースで公開しています。




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