見出し画像

お金を支払うだけの価値がある

外食っておもしろいですよね。
僕は喫茶店や定食屋さんに居酒屋と、色々な時をお店で過ごしています。
常にどこかのお店にいるんだとか、そういうわけではないですけど、考えてみれば意外とお店にちょくちょく通っているんですよね。

みなさんは“何を求めて”お店に入っているでしょうか?

主には楽しさだったり、安らぎを求めているんだと思います。
喫茶店では、友達や家族と話すのに使っているとか、一緒に行くけど何も話さずに本を読んだりパソコンやスマホをいじったりと、いろんな過ごし方をしていますし。
もちろん他のお店では、様々な美味しい料理をいただきますよね。


ただ、こんな話でその楽しさが台無しになるってことはないでしょうか?

コーヒーの原価って知ってる?
揚げ物って実はすっごく安いんだよ。
少ないのに高いねぇ。
コレって利益にならないんだろな。

なんていうようなことです。
食べ物の量とか質などを計算したりして、“原価”を知ってお得だのそうでないだのと言うのです。
飲食で働いていたから、だいたいわかるんだとか、コーヒーには詳しいだとか、揚げ物の工場がどうなんだとかかんとか、です。

僕も飲食店で働いているのですが、そういう話をしだすと爆裂つまらないですね。
今食べているものが安いとか高いだとかなど、今楽しむための会話としては必要ないと思うんですよ。
そういう話で喜ぶひとは、経済学が好きだったり、いくらか経営者としての立場をわかっておられるひとだったりします。

恋愛の話や、久しぶりに会った友人とや、来週あたりにディズニーに行ってどうのこうのと予定を立てるんだという時に話すことではありません。もちろん家族とも話すことではありませんね。


でも、それでもなおそういうお話がしたいのであれば、知っておくといいことがあります。
その物にもよりますが、「原価計算」などがしたいのであれば、だいたいが3分の1にして計算するといいみたいです。
「いやいや、それぞれ原価ってのは違うよ」と言われるのはもちろんですが、単純に考えるにあたっては、そう考えて計算してみると、考えやすいという話なんです。

串カツやさんや焼鳥屋さんに行きます。どの部位の肉も同じ値段だとは限りませんが、お店が提示している値段はだいたい90円〜120円で、ちょっと高いお店だと150円とか180円ですね。それを3で割ってみます。そうするとだいたいが計算すべき原価の値段なんだ、というようなお話なんですね。


スーパーのお肉コーナーに行くとわかりますが、砂肝より鶏皮とかレバーの方が安いし、モモなんかは砂肝よりもっと高いですね。
つまり、たまーに見かける“鳥モモ1本80円”は、ずいぶんとサービスしてるってことがわかるんです。
そして、どの部位のお肉は高いだとか安いだとか知っておくと、じゃあコレはお得だとか、量が少ないなぁとかがわかるようになります。
先程の“鳥モモ1本80円”はかなりお得な値段設定ですが、その代わりにそれを宣伝文句として使えば、鳥モモ大好きさんがワイワイ仲間を連れて来てくれる!という商売ができるんですね。


商売とはそんなに単純計算できるほど簡単なことではありません。「騙し、騙され合いだ。」と言ってしまえばそれで終わりです。
しかし…

お店をいかに長く、いつまでも楽しんでもらうためにはどうしたらいいだろうか?

と考えて、そうやってみんな泣く泣く値段を設定しているんですよね。ほんとは、タダ同然で…
「どうだ美味しいだろ!楽しいだろ!」って言いたいんですよ。

でもそうなると、みんなみんなその“タダ同然”ってやつを食べに来ちゃうんですよね。それは、お店に来る理由が不純です。どうしようもなく「お金が無いから…」とゾロゾロ来られては困っちゃいます。

“だから”ですよね。
だからお金を取って、ちゃんと定食食べて、お酒呑んで楽しもうと考えているひとに、お店に来て欲しいんですよね。

しっかり働いて、「あのお店にみんなで行こうか!」って言えるってのは、ずいぶんと幸せな事なのかもしれませんね。

以前にも考えましたが、明日の自分の命をそれで保たせているだとか、頑張るためのチカラをそこで養っていると考えるのも食べることへの価値がわかりやすいと思います。

楽しむことを目的にしよう、これからの僕は。

気軽に読んでいただきたいので、ひとつひとつの記事に値段は付ていません。靴磨きや仕事のお手伝いなどを投げ銭でやってみると、様々な方が僕の仕事にいろいろな価値をつけて下さってすごく助かります。僕の記事にもあなたの価値をつけていただけると嬉しいです。