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c’est chouette!


暑中見舞い申し上げます。
今年は梅雨明けが遅かったのに、明けたとたんすごい暑さだね。猛暑より溶ける暑さという表現が正しいと思う。大阪はこっちより暑そう。
私は涼しいオフィスで働いているので、日中はそこまで暑さも感じないけど、夜の寝苦しさは体にこたえる。といってもどこでも寝られるのが特技なので、寝付きと寝起きがちょっと不愉快なだけで特に睡眠には問題ない。

特にこないだ会ったときから大きく変わったことはないけど、
そういえば、最近「講座」に月に一回だけど通っている。
「言葉の企画」という講座。
一ヶ月に一回だけど、一緒に学ぶ人達がとても魅力で、講義の内容も毎回刺激があって自分のためになってる。
毎回、課題が出るのだけど、今回は「自分の周りの素敵な人について書く」という課題。
この手紙を書くまでに考えていたんだけど、「素敵」っていう言葉を人に使ったことある?
28年の人生で、いろいろな人に出会ってるけど「素敵」と表現したことがある人ってなかなか出てこない。
ちなみに「すばらしい」という言葉を辞書で引くと
「非常にすぐれていて、印象がいいこと。」
言葉の意味に当てはまる人はいるはずなのだけど、どうにもこの言葉を使う人が今どうしても思いつかない。

例えば、ドイツの国連でインターンしてたときの上司、かずみさん
その中仕事がとにかく早くて、頭の切り替えも早い。判断も的確だったし、会議の回し方も教本で書いてあるような回し方で、本当にかっこよかった。
日本人で、女性で、国連の上級ポディション。絵に描いたようなキャリアウーマン。
クールな一面、大恋愛で結婚した旦那さんは20歳ぐらい年上だったしラブラブだったな。私が乗れるような大きな犬を溺愛していて、人間味もあふれる人だった。
彼女は私にとって「素敵」より「格好いい」人。

あと、大学の時の指導教員の山下範久先生。知識量が化け物だったなぁ。
いやもっと凄い人は世の中にいるのだろうけど、網羅している範囲や的確な指摘、
毎回あこがれてた。ちなみにそんな先生に「恋愛相談」「ホタテの美味しい焼き方」をしているのは私だけだと思う。でも私にとって彼は「憧れて、尊敬」できる人、「素敵な人」ではない。

まあそんなこんなで「素敵」という言葉をあらためて私の周りの人に当てはめるって難しい。
通勤中やらずっと考えてみたけどなんだかあのことばに自分ですっぽりくる人がいない。
逆に私の周りのすべての人に当てはまるような気もするし、当てはまらないような気もする。
悩んだ末、いろいろ「素敵」を調べてみると、「素敵」というのは当て字らしく、当初の意味は「並外れたさま」「とんでもない」「ひどい」というように使われていたらしい。

じゃあ、「素敵」=「並外れた」として、最近そんな人にあったか考えてみると、
そうすると1人いる。

「言葉」に「並外れた熱」を持つ人だ。

その人のお陰で、「言葉のおもしろさ」「言葉選びの重要さ」を知った。今まで何気なく、感覚で書いていた文書も意味を考えるようになった。どっちかと言うと英語やフランス語で文章を書いている時みたいになった。
例えば、英語で文章を書くとき、「機会」という単語を一つとっても「chance」「opportunity 」とか文脈によって使い分けしていて、その都度1つ1つ調べて文書を書いていたけど、今まで日本語は感覚で文章を書いてた。
最近は迷ったら辞書を引くようにしているよ。


「素敵」という単語も今までだったら「きらきらしてる」とか「感じのいい人」って意味だよな」って勝手に解釈して、課題やってただろうけど、今回は「なんで敵という文字が入っているの」だろうという疑問から始められるようになった。
同時に言葉のおもしろさも教えてもらったような気がする。

その人の口癖?というか毎回言ってるのは「自身の無意識に問いかけること」
日々、自分がそれが出来ているかわからないし「無意識」が何かも日常で生きているとわからないと思う。だって「意識」していないから「無」意識なんだもん。
正しいかわからないけど「?」が頭に浮かんだことは、調べてみることにした。大学のことは普通にやってたことだけど、忙しさの中で社会人になってからできなくなったことの一つだ。
日常の何気ないおもしろさを、おもしろさを取り戻させてくれたのもその人のお陰だ。

ただ、合わせて、彼に会うのは月に一回だとしてもとても辛いときがある。
今の自分に、彼に教えてもらったことを照らし合わせた時に「自分のできていないこと」が明るみにでる。同時に彼のような「熱」をもって仕事や好きなことに最近そこまでの「熱」を持って生活をしてないから、なんとも彼の姿を見ると「キラキラ」していて、心が痛む。
心が痛むというのは語弊があるのかな、「憧れ」が強くて心が痛むが正しいね。

だから時々、会いたくなくなるんだけど、でも「エイヤー」と思って会うと心が前向きになるの。
不思議な人だなぁって思う。自分もそうやって人を引きつける人になりたいなと思う。あ。だから「素敵」って思うのかな。
そういう引きつけるところが「並外れてる」から。うーんでもこれを書いているうちにまた自分の「素敵」がぶれてきたような気がするけど、今の自分が「素敵」と思えるのは彼なので許してね。
ちなみに直接ちゃんと話したことないの。緊張するから!(アイドルみたいでしょ)
あと会える機会は3回ぐらい。いざ話せって言われると何を話したらいいかわからないけど…その機会はいつくるかわからないから準備しておこう。

あーついつい長くなってしまった。またこの続きは会った時に。
次も、出町のあのたこ焼き屋でだらだら飲もう。近況も聞かせて。

あ。「素敵」な人の名前を書くのを忘れてた。彼の名前は「阿部広太郎」さん。
「広告」の「広」が入ってるコピーライター、きっと彼は言葉に愛されている人。

暑いので、体調に気をつけて。

さとみより

#言葉の企画



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