消化不良

やるべきことは変わらぬペースで増えているのに消化できるペースがどんどん落ちていて悪循環で消化不良に陥っている。どんなにパワーのあるエンジンでも不調で回らなければゴミも同然で、全く前に進まない。困った。

さてさて、今日は大手海外電機メーカーの日本支社のプレエントリーシートが通ったので試験を受けてきたのだけど、完全に撃沈したというか、求められているものと自分の提供できるものの大きなズレを感じた。なんだろうな。数学的な計算力というかなんというか、僕が10代前半にこそは得意気に力を入れていたものの、後半には飽きが来てすっかり離れてしまった物を、20代前半が終わろうとしているタイミングで求められてきて、ブランクが長すぎてふらついている間にタイムアップだよ。

前半は理数力、後半は論理力だったか。まぁどちらも時間が足りなかったのだけども、最初に「計算用紙を配布します」の案内に背筋が凍ったよ。待て待て。計算用紙を使うような試験なのか。計算用紙とかね、10年ぐらい使ってないよ。ホント。日頃簡単な足し算ですらキーボードショートカットでSpotlight機能を使って計算している自分にとっては、アナログで計算する行為は半世紀ぶりぐらいの気持ちだった。足し算出来ないわけじゃないんだけど、むしろ暗算は得意な方だった自分なのだけども、いつからかの癖で日頃から演算処理はPCに行わせておいて、自分はその間に違う事を考える事に頭のリソースを使っているので、こう、算数をやらせないでくれよ、やれやれといった感じだった。長年PCに丸投げ外注してたプロセスをいきなり内製したものだから、2桁の数字の足し算で頭がぐるぐるしてしまったよ。

後半の論理力を問う問題は2カ国語喋れる5人の外国人の交流会で何語を喋れる人が何人居る中で英語禁止ルールを設けたら誰と誰が会話できなくなって、といった形の前提条件が設けられ、誰が何語を喋れるとしたら誰が通訳できるか、みたいなそういう系のちょっと考えれば分かる感じのが多かった。実は解いてて結構楽しかったぞ。

初めての就職活動における試験といえる試験を終えて感じたのが、大企業が求める人物像と自分は大きくかけ離れているという大きな溝。やっぱり違う。全然違う。自分はずっと学歴は新卒カードを切って大企業に入って然るべし価値を発揮すると思っていたけども、学歴なんかよりもっと大事なものをずっと見落としていたのかもしれない。参ったなぁ。

逆に雇う側としての視点で考えると、これは分かりやすい。最近は冗談半分にだろうか雇ってくれとの声を沢山いただくのだけども、仮に僕が人材を雇うとすれば、学歴は一切見ずにありもののスキルセットを見る。学歴は考慮しないだろう。そう。即戦力を求めるのであれば、大人数からふるいにかける必要がなければ、学歴なんて意味は無い。体力のある大企業が、沢山の人数の中から、大学で培ってきたものを一旦リセットして、一から教育するベースとしての新卒を選択するにあたってふるいにかけて、通った中からベンチマークを取って、採用する。そこで使われるフィルターが学歴。料理された物はいらない。使いやすい食材が欲しいわけだ。欲しいのは会社の好きなコマに変身できる素人材である。

僕はそんな採用しないし、されたくもない。こんな簡単なミスマッチに気付かなかった自分の愚かさを呪いたくなる。本命に落ちたら安定して給料が多く貰える大企業に進もうと思っていたが、その考えは綺麗に蒸発してしまった。なんだかんだ自分はベンチャー向きなのだと思う。然るべき仕事を提供するために、然るべくして就職し、決して会社の好きな色に染められるワイルドカードになるのではなく、自分の色で勝負しに行くオンリーワンであるべきだという事を強く自認していきたい。この期に及んでワガママを言うけど、自分の色は会社じゃなくて自分で決めたいんだよ。

喉の奥でつっかえていたものが一つ抜けたので、ちょっとは消化が良くなったかもしれない。早く消化不良を改善しないと、目の前の美味しそうな食べ物が腐ってしまうからな。勿体無い。

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