慶應生の宅飲み

綺麗に若々しい。けど、風格もある。そんな風に昨日は今年度最後の研究会の飲み会で、まぁ半分おだてなのだろうけども、年齢を感じさせない風貌について持ち上げられた。実際のところ自分は一度Fラン大学を中退して再度大学に、慶應義塾大学に入り直すという遠回りな人生を歩んできているために、若干数年、現役生よりも歳を重ねている。いわゆる「二周目」ってやつである。学年相応に振舞っているために学年相応の年齢に見えるその裏返しとしては、いつまでも学年相応の気分で過ごしているので精神年齢がいつまでもガキのままという実情がある。僕は年増なクソガキなのだよ。まぁ、24歳の大学三年生という響きはまだ20代前半に踏みとどまっているのだけども、来年度は25歳の大学四年生になってしまう。響きのヤバさランクが一気に格上げされてしまう。あぁ、さっさと卒業したい。

余談、慶應SFCは二周目が多い。むしろ現役生が自分も二周目でSFCに来たかったと嘆いている子さえ居る。何らかの下積みを持って入ってきている二周目同士が刺激を与え合うキャンパスであるというのが、ひとつの醍醐味なのだ。専門学校でデザインを学できた奴、音大上がりの奴、引きこもりニート上がりの奴、いろんな「二周目」がいる。僕はFラン上がりの二周目だ。

閑話休題、いつまでも若者気分というのはお酒に関しても全くそのとおりで、僕はお酒に対してのスタンスとしては本当にお酒を一滴も飲んだことのない大学一年生に等しいぐらいウブなものだ。未だにアルコールの良さというものを全く理解していないし、自分から飲む事もしないし、できれば甘くて美味しいジュースが飲みたいおこちゃま20代である。一人暮らしの大学生の冷蔵庫にお酒の代わりに野菜ジュースや豆乳が並んでいる事に関して健康志向を褒められることがあるが、いや全く健康の事を考えてのラインナップではない。僕はそういうのが好きで飲んでるだけなのだ。美味しいからな。

研究会最後の飲み会ということで、卒業生二人と後輩と二次会というものが、おそらく自分の観測する限りはうちの研究会で初めて、開催された。しかも、飲み慣れているテニサーの自宅で宅飲みだ。慶應生はみんなワイワイ飲んでるイメージがあるかもしれないが、僕としては二次会で宅飲みというパターンは初めてだった。

家に彼女が居るからウチは駄目なんて言い訳をさらっと吐く奴が二人も居たせいで、必然的に会場はテニサー男の自宅になった。全く慶應生め。何が家に彼女が居るから駄目、じゃ。僕は家に帰ってもメーカーに委託されたレビュー待ちの新製品の山しか待っててくれないぞ。僕に彼女が居たら、家で待っててくれるのならば、こんな酔っぱらい集団相手にしてないで真っ先に帰って、今日あった良い事悪い事話して談笑するに違いない。幸せに一日を締めあげて、翌日への志を胸に秘めつつ、この寒い冬の夜を二人の体温で越すのだろうな。ぐっすりと。まぁそもそも、家に彼女が居るなんてシチュエーション、あったことないがな。くそが。書いてて辛くなってきませんかって思った読者、正しいぞ。ちょっと辛い。

とはいえ付き合いも長いベンチャー社長(10年ほど前にインターネットで知り合ってSFCで再会した)やLINEで一声かければ女子が集まるイケメンプログラマーな後輩がウチの研究会で初めて行われるであろう二次会に集結するのだから、好奇心を突っつかれるイベントなのである。ちょっとした事件だ。酒には興味無いし、今後卒業して一生行く事が無いであろうテニサー野郎の自宅を見ることにも意義はないけども、何か面白い話があるかもしれないと期待するじゃないか。僕は期待してしまった。足を運んでしまった。ついつい。

僕は人付き合いでトランプをやる機会は滅多に無い。というか、人付き合いがあまり無いからな。同年代で。まぁ、語弊があるな。多少はあった。何やるって?まぁそりゃ、愛車で箱根の温泉に行ってきたり、江ノ島で朝日を見に行ったり、そういう類のちょっと遅れてきた青春の一ページ的な事はしているのだが、大学生の家で集まってワイワイトランプで遊ぶみたいなそういう事はしない人だ。故にだ。前置きが大変長くなったが、大富豪のルールが分からなかった。僕は勝てるカードを持っておきながら面倒くさくて適当にカードを出していって、まぁ宅飲みなので、負けた分だけ飲んでいった。

テニサー×トランプ×宅飲みという組み合わせによって生まれた、山札から引いたカードに振られたルールで飲む――まぁ、ほんと飲むだけのゲームに付き合ってやったのだが、不幸にも黒塗りのキングに追突してしまう……。ルール説明。キングを引いた人間は酒を好きなだけ注ぐ。1枚目、2枚目、3枚目と。そして4枚目のキングを引いた人間――今回の場合では僕なのだが、注がれた酒を全部飲むという、まぁ本当に飲みサーの大学生が好きそうな遊びだ。僕は注がれた酒を飲み干した。いわゆる一気飲みというやつか。こういう所で格好をつけてしまうあたりプライドの塊なのかもしれない。普段アルコールを飲まない人間がこういう事をしてはいけないのだ。完全に酔っ払ってしまった。

完全に酔っ払っても全く気持ちよく無い。ただ歩く足がふらつくだけだ。なるほどな。僕はもう学習した。人間だからな。二度とこういう飲み方はしないぞ。賭けながら飲むのはもうお断りだ。二次会も行かないぞ。慶應生の間にこういうウェイウェイしたノリが一度経験できて良かった。二度目はねぇな。

一次会でエロ画像キュレーションサービスの構想について熱く後輩と語っていた時間の方が百億倍有意義だった。イケメンプログラマーと対決しているらしい。春休み明けまでにどちらが稼げるか。まぁこう、初っ端から冴えないエロサイトを作り始めている時点で勝機は無さそうなのではあるが、僕はユーザーインターフェース研究会の端くれとしてエロ画像サーフィンのUIを力説していた。イケメンで実績もある野郎と真っ向勝負しにいく反骨精神が気に入った。良いじゃないか。ぜひ勝利を勝ち取ってほしいと思った。

別にそういう話はお酒が入ってなくても素で出来るから飲む必要無いんだよな。一次会ではノンアルコールしか飲まなかった。逆に一気飲みでガンガンアルコールを回すような飲み方でもしなければ僕はひどく酔う事もないので、別にジュースでも酒でもええねん。アルコールに頼らないと喋れないコミュ障ではないからな。お酒の席でオフレコ話を聞き出すのは今までの時代では定番だったかもしれないけど、SNSどっぷり世代は裏アカ界隈でそういうやり取りをする。飲みの席じゃないんだよ。わかったら四年生はさっさと卒業してくれ。

結局のところ途中で面倒臭くなって、酔っぱらい大学生がLINEで女性に電凸してダル絡みをするのを眺めるだけの会になってしまったので、僕は離脱する事にした。ここまで書いておいて登場人物を一人出し忘れていたのだけども、全くお酒が飲めない、体質的にムリな奴が二次会に紛れ込んでいた。よくぞ素面でこの飲んだくれの空間に居られたなと感心するばかりではあるのだが、帰るぞとか肩貸すぞとかLINE送ってきたくせにだ。奴は人を見捨てて帰りやがった。そういうところで人間性が露呈するんだぞ。わかったか。結局自分も後追いして出て行ったが、ちゃんとそういうところでは友達に手を差し伸べることをおすすめするぞ。

なんとか自宅に帰ってシャワーして寝たものの、起きても未だお酒が抜けないまま作業に着手する事もできず、ひたすら愚痴をnoteに垂れ流すだけで夕方に突入しつつある。わざわざ購読してくれている読者にこれ以上毒を垂れ流すのも申し訳ないので、ここらへんで切り上げたいと思う。ところどころ文章が雑なのは全部お酒のせいってことで、一切の校正を放棄して公開ボタンを押す事にしよう。

追記:酔った勢いで書いたnoteがトップページに上がってて笑った。なんかアカン事書いてないかなぁと慌てて確認してしまった。下書きにはなんかアカン数字書いてたみたいだけど公開ボタンは押してなかった、良かった。会社経営界隈の方々、僕に酒を飲ませると詰まらない酔っぱらいの相手はさっさと切り上げてiPhone拾って暴露大会を始めるのでお酒を与えないほうがいいぞ。僕は慌ててツイ消しをした。

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キリカ

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○○○に酒の飲ますな
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