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ヘルプマーク、知ってますか?

最近ちょこちょこ話題になったり、NHKの夕方のニュースで取り上げられたりしているヘルプマーク、ご存知でしょうか?

助かる命を助けるために!援助が必要な人のマーク。

ヘルプマークは、援助や配慮を必要としている事が外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせる事で、援助を得やすくなるように作成されました。

外見から分かりずらい障害の例としては、・義足や人工関節・目や耳の言語障害・手話や筆談が必要な人・知的障害・精神障害・発達障害・認知症・がん・白血病などです。

これは、とある方の私物。

私の訪問看護の利用者さんが、ヘルプマークの普及に尽力している、全国ヘルプマーク普及ネットワークの創設者・渋谷みち代さんなの。

全国ヘルプマーク普及ネットワークホームページ

ご本人から、名前や訪問看護のことも含めて伝えていいですよ、伝えてください、広めてください、それで誰かの命が助かるのならば・・・と言っていただいたので、noteに書きます。

渋谷さんは100万人に一人という難病を患いながらも、ヘルプマーク普及のために勢力的に活動しています。

勢力的に活動することでストレスが増えており、私がマインドフルネスを取り入れた訪問看護を行っているということで、指名してくれました。

初めての訪問で、どうしてマインドフルネスが必要と感じたのか?を聞いていると、渋谷さんが文字通り「命をけずりながら」、ヘルプマークを2020年のオリンピック、パラリンピック迄に日本中、そして世界中に統一マークとして普及する活動をしていると知りました。

ヘルプマーク、確かに、つけている人を見かけた事があるし、ポスターを見たこともあるかもしれない・・・・医療従事者の私も、恥ずかしながらこの程度の知識でした。認知度、低いです。

ヘルプマークは、外見からは分かりづらい障害を抱えている人が援助や配慮を受けやすくするためのマーク。

人工関節の青年が優先座席に座っていたら、高齢者(元気そうなw)から「若いくせに優先座席に座るな」と言われてしまったために立ち上がり、電車を降りた。その青年は左足を引きずって歩いていた・・・・ヘルプマークを持ち、その高齢者もヘルプマークの意味を知っていたら、こんなことにはならない。

道で突然子供が倒れたので周りの人が救急車を呼んだ。その子は救急車が来る少し前に意識を取り戻したが、サイレンの音が近づいてきてパニックを起こして暴れ出した。その子は自閉症で、サイレンの音や光でパニックを起こしてしまうので、ヘルプカードを持ち歩き、「僕が倒れたら救急車を呼ばないでください。パニックになります。日陰で横になれるように運んで欲しいです。少し休むと目を覚まします」と記載してあった。みんながヘルプカードを知っていれば、カードを確認して、救急車を呼ぶことにはならなかったはず。

渋谷さんから、いくつもの「ヘルプカードがもっと普及されていれば」「みんながヘルプマークの意味を知っていてくれれば」こんなことにならなかったのに、という話を聞かせてもらいました。

確かに、目の前の人が具合が悪そうでヘルプマークを持っていたら、「大丈夫ですか?何か手助けできることはありますか?」と伝えやすくなると思いました。

認知症で行方不明になり、自宅から遠く離れた場所で亡くなってしまうという高齢者の問題も増えていますが、ヘルプマークは認知症の方にも必要なマークです。

ちなみに、ヘルプマークは先ほどの写真にあるもので、カバンやベルトなど目に見えるところに付けるマーク。

渋谷さんは、ヘルプマークだけでなく、「手帳型ヘルプカード」というものも作成して広めています。

子供用のノンタンカードで説明しまーす。

A4サイズの用紙、そのままだと向きがバラバラでよく見えません。

・名前や住所、生年月日・アレルギー・飲んでる薬・病気や障害の情報・手伝って欲しいこと・緊急連絡先・通院先・診察券番号・主治医、などの情報を書き込む事ができます。

個人情報が心配!という方は、自宅住所は書かないでも大丈夫ですし、病気や障害の情報や手伝って欲しいことの欄が広く取られているので、同じ病気でも注意点が違う人は先ほどの「倒れても救急車は呼ばないでください」みたいにアピールする事ができます。

この用紙を、裏側の説明に沿って切り込みを入れて折ります。

裏側には、渋谷さんの思い、「病気の子どもたちを笑顔にしたい」のメッセージもありますね。

折ったら、名札ケースなどに入れて使用できるサイズになります。

この折り方は、

【特許庁登録意匠2017-26732】『折り紙ヘルプカード』

として、特許庁【意匠権】出願済です。

人命を守るヘルプカードの世界普及のため国内においてダウンロード無償提供。表面・裏面両面登録済みにより両面合わせてご使用下さい。模倣品や販売・該当カードを使用した助成金の申請、受理等、作者の心身に悪影響、嫌悪感を与える行為を禁ずるとのことです。

(使用される方々に分かりやすく、使いやすく工夫されたデザインですので両面一対でご使用お願い致します)

全国ヘルプマーク普及ネットワークホームページからダウンロードできますので、必要な方がいたらご利用ください。

ホームページに色々な情報が載っています!

もしも街でヘルプマークをつけている人が困っていたら、声をかけてください。

もしも周りにヘルプカードが必要な人がいたら、教えてあげてください。

訪問看護師と利用者という関係から知ったヘルプカード。命を燃やしながら伝えている渋谷さんの力になれたらいいな。

これからも、伝えていきます。

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