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今年最初の日に起こったこと

令和6年1月1日16時10分能登半島地震は起きました。
これは当時富山県の被害の少ない場所にいた人間の備忘録です。
(軽めのタッチで書いていきます。重苦しくなるので)

いやーびっくりしたね。そしてめちゃくちゃ怖かった。
私は猫と一緒にお正月というより、ほぼ普段の休日と同じように過ごしていたら突然揺れ出したわけですよ。

まず事前知識として、富山県ってありがたいことに本当に天災がないんです。
地震はほぼ無い。
台風も来るから警戒してねっていわれてもほぼほぼ酷くはならない。
なんでだと思います?
立山連峰があるからなんですね。
そんなこんなで富山県民は、「立山あるから大丈夫」とか根拠のない自信に満ちあふれているわけです。
なので天災に対する意識が著しく低いと思います。

話は戻るんですが、揺れが大きいのでNHKを付けて情報収集しようとするでしょ?
アナウンサーが「逃げてください!」って必死に呼びかけてるわけですよ。
そんな時私はそれこそバランスを取るために野球の審判のセーフのポーズをとったまま考えるわけです。
私逃げなきゃいけないの?と。
津波来るの?川に逆流してくる?全然わからん。
そう、ハザードマップが一切頭に入ってないんですね。
なんなら避難場所も分からん。

まあはっきり言ってパニックです。
そんな時どこからかピーピーって音がするんですよ。
何?って思ってキッチンを見たら、お雑煮の汁を入れといた大きめのタッパーが冷蔵庫から飛び出して、汁がぶちまけられていました。
音は冷蔵庫からだったんですね。
正直お雑煮の汁の前で呆然としたよね。
これ片付けるの嫌なんですけど。
仕方ないからとりあえず使い古した雑巾用バスタオルで(これあると本当に便利!)簡単に処理してこれ後回し。

休日リラックスモード全開だった私は、とりあえずパジャマから服に着替えて外に出てみました。
マンションの入り口液状化でドロドロ。
液状化初めて見た。
長靴に履き替えました。
そして微かにガスの匂いがする。
家の前大渋滞。
マンションの他の住人さんも荷物持って逃げる準備してる。
逃げられるようにしとくか、と部屋に戻るけど防災グッズなんてあるわけないよねー。
猫用品と自分の荷物を、とりあえず持って出られるようにまとめました。

家族が様子を見にきてくれて、とりあえず実家に避難というかみんなで身を寄せ合うことになったんです。
実家もマンションで(ただし私の家より新しいので耐震がまだマシ)到着したはいいけどエレベーター止まってるよね。うん、知ってた。
普段運動しない私には10階程度の階段を登るの大変どころの騒ぎじゃない。
ヒーヒー言いながらやっとの思いで実家に着いて、寛いでたらまた揺れる。

これ本当に地震に慣れてない地方の人間あるあるだと思うんだけど、揺れてもどうしたらいいか分からないんですよ。
とりあえずクッションで頭守ってみたけど意味あるんでしょうか?
後日、海に近い所に住んでいる友達と話したのですが、やっぱり友達もその家族も、何を持ってどこに逃げればいいか分からなかったそうです。
とりあえず高いところを目指したらしい。

実家はライフライン生きてたので、とりあえず一泊して翌日自分のマンションに戻りました。(非常時に子猫が家族を癒してくれたのは、間違いない)
やっぱりガスが漏れていたようで、全戸集中から各戸ひとつずつプロパンが取り付けてありました。ガス会社の方に感謝。
敷地内隆起している場所もあり、なんとも言えない気持ちになりましたね。
ライフラインは生きて生活できる。
ありがたいことです。

今回の地震でハザードマップの確認や防災グッズを用意すること、そして『天災は決して他人事でないこと』を学びました。
まだまだ復興には程遠い場所もあります。
ちっぽけな自分ができることをやっていこうと思います。


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