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高速道路のなんとやら

高速道路の運転が苦手である。
まず、あのスピードがいけない。
自分が運転していないのなら、なんともないのである。
なぜ自分で運転すると、あんなにスリリングに感じるのか。
なので、高速に乗ると最初は、10時10分の位置でハンドルを持つガチガチっぷりである。
ある程度時間が経てば慣れてくる。普通の走行は。
ドキドキするのは追い越しである。
基本追い越しは、したくない。
だって追い越す車より、スピード出さなきゃいけないじゃない。
私の可愛い軽四ちゃんはアクセルを踏み込んだところで、すぐに加速する代物じゃないのだ。

その日もなるべく追い越したくないという気持ちで走っていたのだが、前を行くトラックとの車間距離がどんどん短くなってきた為、意を決して右車線に入った。
何度も言うが私の可愛い軽四ちゃんは直ぐに加速しない。追い越すのに時間がかかるが、馬力がないから仕方なかろう。
さあそろそろトラックに近づいてきたぞ。このまま追い越し━━とその瞬間、ウインカーも出さず、トラックが車線変更した。
目の前に来たのである。
ドッと嫌な汗が出るのが分かった。
このトラックやべえ。
とりあえずトラックの前にいたらしい一台を追い抜いて、左車線にもどる。
もうこの時点で要注意トラックである。関わりたくない。
トラックは私の前を走っていく。さっさと行ってくれと唱えつつ自分のペースを保つ。
順調に走っていたのだが、合流で入ってきたのであろう、気がつくとトラックの後ろにバイクがいる。
高速でバイクも怖い。これも関わりたくない個人的に。
やだなーやだなーと思いながら運転しながらふと気づく。
さっきのサービスエリアに入っておけばよかった。時すでに遅し。残念!ギターを持った侍が頭をよぎる。
やべえトラックと丸腰にしか見えないバイクの後ろを、絶対に近づかないように走っていく。
するとなんとバイクがトラックを追い越したのである。
すごいじゃんと、バイクに賞賛を送るがトラックとは離れられない。
しばらくすると、トラックもスピードを上げ十分車間距離もあいた。
一安心である。

そのまま走っていると、ちょうど前方がカーブだった。トラックの前の車が見える。
トラックとの車間距離が高速とは思えない程短い。
煽られてね?気の毒としか思えない。
トラックはしばらく前の車にピッタリとつけた後、気が済んだように追い越して行った。
迷惑な話である。

兎にも角にも声を大にして言いたい。
高速で急な車線変更しないで!
怖いから!なんなら一般道でも怖いから!
私のような高速得意じゃ無い人間もいれば、デンジャラスな運転をする職業ドライバーもいる。
高速道路の車模様は人間模様である。


※この文章は年に一度程度しか高速道路を運転しない人間が、お送りしております。






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