今日のむすめっこ&聴覚過敏

台風が通過した昨夜から今日にかけて、どうも気圧の変化というのは、自閉症スペクトラムの各症状も敏感に影響するようで、特に頭痛と聴覚過敏がしんどそうです。

今日は、聴覚過敏のお話を。

学校に行かなくなった、中学1年生の冬。娘は、こんなことを言っていました。「みんなが騒がしくて、頭が痛くなる。」

そのときは聴覚過敏なんて、全く知らなかった私の反応は・・・・
「何?みんな、そんなギャーギャー言うの?先生は注意しないの?」
そして、先生に確認したら、そんなに騒がしいクラスではないという。
耳鼻科にも行ったけど、耳にも異常はなくて・・・。そして、娘に放った一言・・・・

「学校に行きたくないからって、言い訳するのはよしなさい。」

今から考えると、鬼親ですよねぇ。。。
きっと、勇気を出して言った言葉に、こんな風に返されて・・
きっとショックだったんだろうな。やっぱりママはわかってくれない・・・って思わせたんだろうな。ほんとに、ごめんね。

でも、本当に察することができなかったのですよ。

あれ?うちの子、なんか感じ方が違うのかな?
と気がつける親が増えるように。
娘の聴覚過敏の症状を書きますね。

・同級生の甲高い笑い声や、キーキー言う声が頭がガンガンするほど大きく聞こえて吐き気がしてしまう。
・朝の礼拝のパイプオルガンの音が、ぐわんぐわん鳴り響く感じで耐えられない。(娘の学校はキリスト教の私学でした。)
・エンジン音や、機械の摩擦音など、特定の苦手な音があって、それが耳をつんざくように聞こえてしまい、吐き気がしてしまう。
・スピーカーから流れる音楽は、とにかく苦手。でも、イヤフォンで聞く音楽は大丈夫。

中学1年生の冬に、はじめて音について苦手だと聞いてから、この事実を認識するのに実に1年半かかりました。文字ではこう書いているものの、到底私には理解し得ないぐらいの苦しみなんだと思うんです。そして、自閉症スペクトラムは、本当に症状が多種多様で、個人差が大きいので、このままあてはまるとは限りません。でも、お子様の症状を理解する一助となれば、うれしいです。

なぜって、娘がこういう状態になって、どれだけ調べたことか。
でも、娘とそっくりな状況というのが、ネットにはあまり乗って無くて。
病院の先生も、親身に聞いてはくれなくて。もっと情報があったら、すんなりと納得することができたんじゃないか。娘を傷つけずに、もっと早くによき理解者になってあげられたんじゃないか。そう思うんです。

自戒もこめて。
今、中学3年生の娘。最近ようやく、こう言ってくれるようになりました。
「ママ、やっとわかってくれたね。」

きっと、誰にも分かってもらえなかった時期は、相当孤独だったと思います。学校の先生にも、さぼっていると思われ、何度も呼び出されて尋問されて反省文をかかされ、聞こえなかった友人の声を無視していると捉えられいじめられ、私にも「いいわけするな」とつっぱねられ。

みんなに合わせなきゃ、怒られないようにしなきゃって、
とっても、とっても頑張っていたんだね。つらかったね。


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