見出し画像

水道業界の課題と解決策を考えてみよう

こんにちは。

本日は、「水道業界の課題と解決策」についての投稿をしたいと思います。


1.苦境に陥る水道業界

まず、こちらのニュースをご覧ください。

自治体の2022年度の水道事業で、6割が採算割れだったことが分かった、というニュースです。

人口減少などにより、水道料金の収入が減る一方で、電気代などが膨らみ、採算割れは21年度に比べ15ポイント増えたとのことです。

また、そういった財政難が理由となり、老朽管の更新や震災対策も十分に進んでいないようです。

水道管は、長年使用されると老朽化が進み、いずれ、水道管が破裂したりします。

そうなってしまうと私たちは、普段通りに水(飲水、洗濯、トイレ、お風呂など)を利用することができなくなります。

なので、水道管は定期的(法定耐用年数は40年)に設備を更新しなければなりません。

しかし、冒頭で見たニュースを見ても分かる通り、水道事業が儲かり、資金を蓄えることができなくなると、設備更新の費用も足りなくなります。

こちらは、三井住友銀行の調査レポートですが、将来的には水道設備の更新需要に比べて、建設投資額が下回る見込みとなっています。

つまり、「水道設備を更新したいのに、お金が無いからできなくなる」ということです。

三井住友銀行「国内上下水道市場の現状と民間事業者の戦略の方向性」

実際、足元のデータを見ても、水道設備を老朽化が進んでいるのにもかかわらず、更新が進んでいないことが見受けられます。

厚生労働省 「最近の水道行政の動向について」

この課題を解決するためには、どうすれば良いのでしょうか?

そのためには、水道業界が抱える課題を詳細に調べる必要がありそうです。

次の章では、どのような課題があるのか、について述べたいと思います。


2.水道業界の課題

ここから先は

2,883字 / 15画像
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?