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だいぶ前に読んだ本


失われた白い夏 西炎子
西炎子さんは兵庫県出身の画家。4冊目の本。
42年前、7歳の少年。あの夏祭りの日に起きた凍りつく出来事とは――。
父の失踪、家庭崩壊、母の狂気と嵐の日々……。身に降りかかる不幸を乗り越え、主人公・坂口修平は画家として成功を手にし、幸せな家庭を築いていた。
 だが、修平は自らの“絵画”を追求しようとした時、家庭を手放さざるを得なくなったのだがそんなある日……。
ピー、ヒャラ‥ピー‥ドンドンドン♪  テケテケテケテケ‥ドンドンドン♪
夏の日にふと耳にした祭囃子の明るい拍子と母の唇に塗られた真っ赤な口紅に修平の「何か」が反応した。
暗闇にあるような42年前の遠い記憶の糸を紡ぐようにして蘇らせ、修平は見てはいけないものを見てしまった過去を思い出す。そしてついに、父の失踪にかかわる大いなる謎”を“ある協力者”とともに解明するのだった。

売れっ子画家の人生の闇、哀しさのほか、兄弟や親子、そして夫婦の絆と愛を問う異色のサスペンス小説。

『パッション(還る場所を探して)』 2008 年刊行
『戯・白い灯小町』 2011 年刊行
『懸ける女』2013 年刊行
が以前に刊行されている。
読みたくなった。

純喫茶「一服堂」の四季 東川篤哉
鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。だが未解決事件の話を聞けば、態度は豹変、客へ推理が甘いと毒舌のつるべ打ち。そして並外れた思考力で、密室内の「十字架」磔(はりつけ)死体など四つの殺人の謎に迫る。愛すべきキャラクター、笑い、衝撃トリック満載の傑作短編集
ベタなギャグと軽い文章ではあるが本格ミステリ
まるごと一冊でひとつの仕掛けがあって。。。

おまじない 西加奈子
「弱さを認めるということがひとつの大きなテーマ」とありました。
強がりや見栄など、時折、自分にも見られるどうしようもない気持ちにそっと寄り添ってくれるような一書。
生きづらさを感じる人を救う言葉。
何回読んでも、自分にとってのヒントやおまもりになる言葉が見つかる魔法の本。
嫌な人との付き合いは、係と思って徹する…上手い生き方だなぁ。

やっぱり本が好き



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