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少し前に読んだ本

上田秀人

禁裏付雅帳(8)混沌
許嫁の弓江が攫われた。目撃者の話によると、敵は南禅寺の近くを根城にしているらしい。そこに弓江は拉致されている可能性が高い。目星をつけた禁裏付の東城鷹矢は、剣の遣い手、檜川とともに現場へ急行する。待ち受けていたのは、京の闇を牛耳る恐るべき戦闘集団「四神」だったーー。女を拐す卑怯千万な外道は許さぬ。鬼と化した鷹矢の太刀が閃いた。血がしぶき肉が舞う死闘の行方は!?

禁裏付雅帳(9)続揺
禁裏付役屋敷に押し込み捕縛された南條蔵人は、
身柄を京都所司代に移された。
二条大納言に動揺が走る。
彼を裏で操っていたことが露見すると
禁裏での立場が危うくなるからだ。
家宰に蔵人奪還を命じるが、
朝廷の弱みを握りたい老中松平越中守は
動きを察知し、対抗策をとるーー。
朝幕の政争が激化し、きな臭さは増すばかり。
そんな中、禁裏付の東城鷹矢は
驚きの一手を打った。
その真意とは!?

禁裏付雅帳(10) 決別
京に激震が走った。
「朝廷の闇」のすべてを知る女、
浪が捕縛されたのだ。
禁裏の弱みを握りたい幕府、
闇を隠匿したい朝廷。
両者ともに是が非でも
手に入れたい存在だった。
捕らえたのは、禁裏付の東城鷹矢。
彼女を老中に差し出すべき立場にもかかわらず、
逆に匿うという驚きの行動に出た。
幕府への決別宣言ともとれる振る舞いに、
朝幕の権力者たちは揺れる。
新たな局面を迎えた暗闘の行方は!?

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