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遠く離れたじいちゃんが僕に教えてくれたこと その2

こちらはその2の記事になります。

その1をまだ読んでない方は読んでくださいね。

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起きたのは9時半。
もともと味噌の醸造室だったこのドミトリー。
気持ちよく朝を迎えられました。

チェックアウトして、旅の醍醐味の一つでもある朝ごはん

普段は朝食べないため、軽めにしました。

立ち寄ったのは、 
High-Five-Coffee Stand さん
松本市内に2店舗展開しています。

僕が立ち寄ったのは深志にある店舗。

女性スタッフが気持ちよく受け入れてくれ、
アイスコーヒーと、スコーンを頼みました。

スコーンについてきたキウイとレモンだったけな、
のジャムが美味しかった。。

お店を後にして、じいちゃんのいる野尻湖へ向かいます。

松本から野尻湖までは約1時間ほど。

広くて走りやすい長野道をずーっと北上します。

(途中、姨捨SAにて。ここからの景色が結構好きなんです。)

あっという間に野尻湖へ到着。
ひさびさに来た。心が休まります。


足が悪いのに外まで出迎えてくれたじいちゃんに連れられ中に。
さっそくおきまりのマシンガントークが始まります。

「急にくるから何か変わったことがあるかと思ったわい。」

「みんな元気にしてるだか?」

「おまん今、仕事なにしとるだ?」

まぁおそらくこんな口調だったかな。
その相変わらずの元気な姿に安心しました。

御歳90歳のじいちゃん。
ペースメーカーも入り、耳も遠くなったけど、
笑い声の大きさと手の分厚さは変わらず男前。

ほんとに、かっこいいんだ。

そしていつも通り急に真面目な話に。

「仕事は楽しいか?」と。

「ぼちぼち楽しくやってるよ。」

9割9分自分のせいだが、
これまでなかなか良い職場に恵まれなかった自分を知っていて、
野尻へ来るたびに仕事の話は長くなる。

「まぁ、なにしてもいいけど、なんしろおめぇは
自分の好きなことをやれ
おめぇは俺や、おめぇの母ちゃん(じいちゃんの娘)に似て
人に使われるのがダメなやつだからな。
好きなことじゃないと仕事として続かない、
ただ、やりたいことを見つけたら死ぬ気で取り組め。
そして社会や地域に貢献しなさい。
作ったお金を地域に寄付するもよし、人助けでも親孝行でも、、
とにかく自分でなく、他の人に時間やお金を使いなさい。」と。

実際にじいちゃんが若い頃、
事業で得たお金を地域の消防団や警察署などに寄付をしていたそう。
写真にはおさめられていないけど、
居間にはたくさんの感謝状が飾られていた。
多大な寄付をしたにも関わらず、帰ってきたのは感謝状だけ。笑
それにもなにを言うわけでもなく、当たり前のことだと。

感謝状がずらっと並ぶ中にじいちゃんがパラグライダーに乗って飛んでいる
色あせた写真が紛れ込んでいたのもじいちゃんらしいけど。笑

たしかに、終身雇用の終末が叫ばれ、
年功序列制度という言葉すら知らない世代の人たちが
これから社会へ出ようとしている今日。

あらゆるメディアがそういった時代の変化を発信しているが、
90年生きてきたじいちゃんのその言葉は
どんな影響力のある著名人やコメンテーター、
メディア編集者よりも説得力があった。

「好きなことをやれ」

この言葉にじいちゃんの生き方そのものが表れている。

自分自身の生き方そのものにもいつか当てはめたい
憧れみたいなものが今は大きいが、
じいちゃんの歳になった頃
胸を張って自分の生き方を語れる、そんな人生を歩んでいきたい。

じいちゃんがまだ元気なうちに、
もう一度野尻へ会いに行こう。


おわり。


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