「放送オタク」になったきっかけ

放送オタクといってもいろんなタイプがいます。
TVCMを追う人だったり受信状況をチェックする人だったり定時ニュースのアナウンサーシフトを見る人だったり…字面にすると「!?」な印象ばかりですが、とにかく専門が枝分かれするのが特徴です。

そんな私は系列関係(民放キー局<日テレ・TBS・フジ・テレ朝・テレ東>をネットしている地方局)を追うタイプのオタクです。全国ネット番組に系列局アナが出るとテンションが上がります。ズームインでよくやっていた「列島中継」が好きで、ぶっちゃけこれを楽しみにTHE TIMEを視聴しています。

そもそも何故私が放送オタクになったかというと、青森県に住んでいるなら絶対といっていいほど浮かぶとある・・・疑問が全ての始まりでした。

「なんで青森にはフジテレビがないの?」

ご存じの方も多いと思いますが、青森にはフジテレビ系列がありません。
一部地域は隣県の系列局を受信して視聴することはできますが、私の住んでいる地域は何を持ってしてもフジを見ることができません。

しかし、フジの番組が見れないわけではなくて…例えばいいともなんかはその日の夕方に放送していましたし、バラエティなんかは平日深夜とか土日にまとめてやったりしていました。
ちなみに、私世代(94年生まれです)だったら恐らくみんな見ていたであろうトリビアの泉は土曜のお昼に放送されていたので、学校明けの月曜日はトリビアの話題で持ち切りになるという現象が起こりました。

本格的に沼にハマったのは中3のとき。入る高校も決まって、自分の時間をインターネットに使っていた頃でした。
動画サイトで「放送開始・終了間際に流れる映像」を見て、半自然的に全国各地の放送局の映像を見るのにハマってしまったのです。

生まれて初めて見たその映像がこちら↓

日テレの名クロージング「鳩の休日」です。
初めて見たとき、超壮大なオーケストラと幻想的な鳩の感じがテレビで流れていたことに衝撃を受けて、何度も何度も鳩の休日を見るようになりました。

鳩の休日は日テレ開局時から使われていて、なんとモノクロ版もアップされていました。こちらがオリジナルで、カラー版(上のやつは音声多重放送Ver)は短縮アレンジが施されています。

テレビ黎明期だけあって、如何にも蓄音感のあるくぐもった音がなんともいえませんね。白黒Verを見ると未だに緊張感を持って見てしまうのは多分私だけです。

興味本位で鳩の休日をググってみたらWikipediaにたどり着きました。そのうちに日テレ系列局のページを見るようになって、気がつけば全キー局の系列関係を調べていました。ちなみに「何故青森にフジテレビ系列がないのか?」を知ったのもWiki漁りで知りました。

話を系列関係に戻します。
そんなこんなで高校入学までの間、毎日いろんな局の映像を見ては住んでいる街の放送局でそういうのに当てはめて妄想する生活を送っていました。ニコ動のコメントで「そういった人たち」が存在するというのもこの頃知りました。
高校に入って以降は本格的に放送オタク道を突き進むことになるのですが―正直黒歴史しかないので公にすることはないでしょう。あったとしても当時好きだったアナウンサーとか気になる放送局の話くらいしかしないつもりです。

放送開始・終了時に流れる映像を放送用語では「ジャンクション(局名告知)」と呼びます。私は日本各地のジャンクション映像が大好きで、たまにまとめ動画を見ると初心に返った気分になります。
特に気に入っているのはテレビユー山形の「一瞬一秒の君」で、最近しれっと復活したそうです。

放送オタクになってよかったこと

キー局の映像ではあまり見受けられないのですが、地方局(特に県域放送局)では各地のチャンネルが表示されることが多いです。一部例外はありますが、殆どは県庁所在地に起点チャンネルを持ちます。

正直言います。
都道府県の県庁所在地をジャンクションで、列島分布を各局ネットワーク分布図で覚えました。

県立高校の前期試験時は全然覚えていなかったんです。ですが、出身校の入学試験時では地上波民放系列局114社のおかげでなんとか覚えることができました!
社会の点数に伸び悩んでいる中高生はぜひやってみてください。局によっては郷土文化流れますから。

なおほぼ同時進行で、昭和時代の懐かCM(テレビ黎明期~1970年代前半)を漁るようになるのでした。

学生時代の私に言っても信じられないことを今から書きます

16歳の私~!
お前、10年後になると「放送オタク」として地上波ラジオに出るぞー!!

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