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あらしのよるに 【12/1000*絵本】

中村獅童さんの歌舞伎よねの認識があり選んだ絵本。

歌舞伎絵本「あらしのよるに」
きむら ゆういち (著)、 あべ 弘士 (著)、 今井 豊茂 (著)

【内容】
中村獅童×尾上松也出演『新作歌舞伎あらしのよるに』がオリジナルストーリーで絵本化!「食うものと食われるもの」の関係をこえたオオカミとヤギの友情物語は、歌舞伎オリジナルストーリーである仇討ちやお家騒動とからめて、更にドラマチックな物語になりました!原作ファン、歌舞伎ファンだけでなく、必見です!(中略)
巻末に中村獅童さんの「もっと歌舞伎を楽しもう!」コーナーを掲載。歌舞伎への理解がもっと深まります!

【感想】
内容を読んで「あっ!原作があるじゃん」と気づく。先に歌舞伎版のアレンジ版を読んだことになってしまったw

夜、暗闇の絵は、先にいろんな色をクレヨンで塗って、その上に黒を塗り重ねて、釘みたいなのでひっかいて下の色を出す手法かな?? 小学生くらいの図工でやったやつ。他の場面はペンと水彩で色付けされていました。絵の線は細め。ストーリーの関係で、わりとおどろおどろしいシーンが多いし、怖いイメージです。子どもが見たら全体的にかなり怖いかも。

ストーリーは、一瞬、誰が誰での部分がこんがらがる。たぶん子どもが読むとわりとむずかしいかも。

本来なら肉食のオオカミと食べられる側のヤギの友情なんてありえないわけだが、あらしのよるをきっかけにたまたま友情が芽生える。その友情は、後々まで続き、生きるか死ぬかの絶体絶命の場面を乗り越え、最後にはまた友情が蘇る感動作です。途中、仲間の裏切りや親の仇討ちなどの部分も盛り込まれるが、それらを乗り越える二匹の友情。月を一緒に眺めるシーンなどは、歌舞伎でも名場面の予感がします。

歌舞伎版を絵本にしているので、先に原作を読んだほうがいいのかもと改めて。あと歌舞伎で見るともっと楽しい気がします。

【絵本のキーワード】
友情 仲間 仇討ち 歌舞伎 怖い おどおどろしい 感動

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2018年の歌舞伎の記事も貼っておきます。

わたしは、まだ歌舞伎を見に行ったことがないので、「ワンピース歌舞伎」など、入りやすいところから体験してみたい。この「あらしのよるに」も歌舞伎初心者にはピッタリの作品なんだと思う。

ちなみに学生時代は京都在住なので、「南座」の前は結構通ってました。学生なので、歌舞伎にはトンとご縁も興味もないまま、この年齢になってしまった。そろそろ体験しておいてもいい演劇、芸術体験のひとつかもしれませんが、まだわたしより年配のかたの高尚な娯楽という思いもあります。観劇や体験にハードルが高い芸術系は、周りからの熱烈なオーガニックリーチがないとなかなか踏み込めないのも現実です。

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