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堀江貴文のところに左翼が群がっていて興味深い

 堀江貴文がまた余計なことを言ったらしく、ムカついた左翼が堀江のところに突撃してはクソの投げ合いに発展していて健全だなと思うわけです。

 個人的には堀江の言ってることも理解できるので、こんなんでクソを投げに行く年金粉砕デモ支持者も懐が狭いなと思うんですけど、まあなにぶん堀江のことですから、金づるになっている信者向けに戦うポーズを取るのも当然と言えましょう。

 ただ、勇み足だったなと思うのは堀江のこれです。

 所得が低ければ、確かに納税している額よりも給付される額や公共サービス・インフラを使うことで得ているベネフィットのほうが多いわけです。

 ただし、想田和弘さんや香山リカさん、山口二郎せんせが行っている反論は「社会参画する自由を実現するための民主主義のコスト」そのものの話なので、社会にもたらしている富が少ないから休日にデモ参加するのは税金泥棒だとするのはアナーキストの堀江ならではのネタだなあと思います。これ言い始めると、堀江が一時期ワーワー言っていたベーシックインカムとか税金泥棒がいる前提の制度ですから一気に矛盾した話になってしまいます。たぶん、堀江も脊髄反射でモノを言うから、自分が如何に適当に経済政策を騙っているのかすら分かってないんだと思いますが。

 ちなみに、堀江の言ってることは別に新しい議論ではなく、ラッサールが1862年に『労働者綱領』で夜警国家論として自由主義を説いたものを先鋭化させたものに過ぎません。思想的には自由主義とアナーキズムの間ぐらいじゃないでしょうか。

 このまとめにはありませんでしたが、ラサール石井も絡んでいた機影を確認しました。まあ、堀江が思い込み含みでデモ参加者を税金泥棒呼ばわりすれば感情的に反発する人たちも沢山おるだろうなあと感じた次第です。

 ただ、反年金デモは例の「金融庁による『年金2,000万円不足問題』報告書が朝日新聞のミスリードな報道で不適切に誘発されたもの」と思うので、年金の担当省庁ではない金融庁のあの報告書をネタに国民が間違った前提で議論するのはどうかと感じますし、ましてやデモまで打つべきものなのかと言われると堀江の言う通り価値はないのだろうなあとは感じます。

 年金が賦課方式であり、マクロスライドが採用されている以上、年金基金は下手すると国家財政よりも健全かつ堅牢で、日本が破綻しても年金はしばらくのあいだ払われ続ける仕組みなんですよね。そういう事情が分かっていて、でも95歳まで充分な消費をしたい高齢者にとっては自己資金が必要なので若いうちから投資したりして資産防衛して資産寿命の延伸を図りましょう、という当たり前の話をしていたはずの金融庁が参議院選挙前にクソネタで引っ掛けられたというのは残念ですし、金融庁には同情を禁じ得ません。

 それにしても、堀江は自分のTwitterに「社会的影響力がある」って真顔で書くようになったんですねえ。もはや誰も取り巻きは彼を止めなくなったんでしょうか。


神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント