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イギリスの「ガチャ規制」の行方

 業界団体もイギリス議会のDCMS委員会が発表した「子供向けのガチャの規制を推奨(loot box sales to children should be banned)」に対して、エンタメ業界団体ESAがめちゃ抗議しているというので主張を見物してきました。

 良く見たら、アメリカ議会でのガチャ規制(共和党上院議員のJoshua David Hawley氏が提出した面白法案)とはかなり様相が異なっているのは気になりますが、まあ議論できているというのは実に良いことであります。

 もちろん、いずれもガチャ(Lootbox)の常習性を問題視したうえで、18歳未満などの青少年の利用についてまずは制限をかけるという話なのですが、詳しく議論の細目を見ているとゲーム時間やボリュームなどに対する総量規制(Regulation for amonts of Video Game Content)とまで言ってて、要するに英米でも「ゲームの青少年のハマり過ぎ対策はせえや」という話になり、一方でハマってくれる中高生がいてはじめて産業が成り立つゲーム業界は「ふざけんな」という駆け引きになっているのが趣深いわけであります。

 で、こんな記事を書きました。

 基本的には、依存の問題はゲームそのものの存在価値に関することなので、ゲームをしない人にとっては有害だよねって思うかもしれないが、ゲームを愛する人々にとっては「余計なお世話」ってなるわけですよ。当たり前ですよね、ゲームでも映画でもドラマでも漫画でも、没入して、異世界を体験できているから「楽しい」わけで。

 なので、ゲーム業界としてはこういう外圧に負けず頑張ってほしいと思う一方、業界だけの意見じゃなく、広く社会的に「ゲームは社会にどう受けいれられるべきか」という観点から、ちゃんとCSRやったり、自主規制をしっかりと考えて欲しいと思います。コンプガチャはまだ消費者保護の点から言えば応急策であったわけですから、次はどうするのかも踏まえてそろそろ考えてね、と。

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神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント