数年内にWebライターの半分は消える?AIライティングの時代を生き残るための3つの戦略術
この記事は、以下の人に向けて書いています。
将棋や翻訳から始まり、SiriやAlexa、そして近年はイラストでさえAIが書ける時代。ついにWebライティングの世界にもAIが使われ始めています。
AIはライターよりも執筆速度が圧倒的に速く、人間の脳よりもはるかに膨大な知識を有しています。すでに新聞のニュース記事の中にはAIが執筆しているものがあるというのを、新聞社に勤める知人から聞いたことがあります。
あと数年も経てば、ライティングの仕事の多くに、AIが入り込んでくるでしょう。
とくに「SEOライティング」は、AIが台頭しやすく、同時にライターの仕事がなくなっていく領域でもあります。
SEOライティングは、キーワードに沿った構成・ライティングを行うジャンルで、主にGoogleで上位を目指すための記事。
「クラウドワークスやランサーズに登録し、SEOライティングを受注する」というお仕事方法が、近い将来なくなる可能性が高いです。
ライターはどのように生き残っていくべきでしょうか。
近い将来、仕事をAIに奪われないためにやっておくべきこと、これからライターを目指す人が身につけるべきスキルは、次の3つです。
インタビュースキルを身につける
AIに仕事を奪われないためには、「AIには難しい仕事ができること」が重要です。そうした仕事はいくつかありますが、その中で初心者ライターにとってもっとも仕事につなげやすいのが、おそらくインタビューだと思います。
インタビューというとハードルは高そうですが、次のような理由から私は身につけるべきだと考えています。
今では、オンラインでの取材に応じてくれる人も増えています。そうなると、今までは近場でしか取材ができない、スキマ時間でしか仕事ができなかった人でも、インタビューライターになれるチャンスが増えます。
また現在だと、(もちろんジャンルや仕事先にもよりますが)SEOライティングほど競争率が高くないので、単価も比較的高いです。数万円レベルから、撮影なども含めると数十万円にもなる仕事も珍しくはありません。
とはいえ、インタビューの仕事は取材対象の人からどのように話をうまく引き出すか、どのように記事に起こすかなど、SEOライティングと比べるとハードルは高いのは事実。
今後ますますAIが増える中で、インタビューができるかどうかは、仕事量に直結していくと私は思います。
※初心者ライター向けのインタビューウェビナーも直近で開催するので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
専門領域のライターになる
ある分野で専門領域のライターになるのも、AIライティング時代の生存術の一つです。
AIとは既にあるデータを元に学習を進めていきます。なので、そもそもデータ元が間違っていると、AIも間違ったことを書いてしまいます。倫理観や道徳は持っていないので、配慮した記事にならず、そのまま出せば炎上することもあるでしょう。
またAI自身が経験するわけではないので、人の共感を得たり、実際に使った感想、主張などは書けません。
そのため、間違いを発見できるだけの知識を持つライター、自身の知識と経験をアウトプットできるライターは、今後も生き残っていけるでしょう。
ただし、専門領域のライターを初心者が目指すのは、私個人としてはあまりおすすめできません。
その理由は、専門領域のライターになるには、単に知識だけがあればいいというわけではなく、権威性や信頼性が大切になってくるからです。
例えば、次の2つの美容に関する記事があるとします。
美容系の民間資格を持ち、美容記事を多く書いたライターの記事
美容外科医に取材し、美容外科医の監修が入っている記事
どちらの方が記事として専門性が高いこと言えば、間違いなく2です。
それは、「美容外科医」という、「美容系の民間資格」よりもはるかに権威性・信頼性がある人物が記事に携わっているからです。
ものすごく大雑把に言うと「そこそこの専門性のあるライターに書いてもらう記事よりも、その道の専門家に取材をして書いた記事の方が価値が高い」ということです。
もちろん、専門性を突き詰めていけば戦えますし、美容系ほどハードルの高くはない領域で戦うこともできます。ですがそこまでの知識とスキルを身につけるなら、それはもうライターは副業にして、その道で仕事を探した方がいいまであります。
複合的なスキルを持つライター
3つ目は、デザインやプログラミングなど、複合的なスキルを持つライターです。記事を作るとき、記事内で使う画像が用意できる、デザインや機能を作れる、中の文章も書けるなら、仕事が請けやすい。
発注者からすると、ライターのスキル人しかない人を雇う場合、他にデザイナーやプログラマー、マーケターなどを探さなければなりませんが、それらのスキルを全部持っている人なら、一本化して依頼できるからです。管理がかなり楽。
とくに「AIを他のツールやアプリと連携させる」「AIを使ったプログラミングができる」というライターは、需要があると思います。
まとめ
AIが台頭してくる今後、ライターの仕事は確実にシェアを失っていくでしょう。ライターはお手軽にできる仕事ではなくなっています。
そうした中、ライターとして生き残っていくには「AIにはできない仕事ができる」ことが重要です。その中で、私は特に「インタビュー」のスキルを身につけておくことをおすすめします。
そうした意図で、最近はインタビューライターを育成すべく、インタビュー初心者向けウェビナーなどを開催しています。直近だと以下。
インタビューライターがどんな仕事をするのかを、インタビューライターが実体験を元に紹介してくれるので、「そもそもインタビューが自分にできそうか」「インタビューの案件がなかなかとれない」という人におすすめです。
それでは、ライターの皆さんの今後のご活躍を祈っております。
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