諸事情により引退。
こう寒い日には昔のことを思い出すんだよな、全く、今にも雪でも降ってきそうな空だ、と思っていたら閃いた。 オレはどうすれば良かったのか、どうすることが答えだったのかをオレはずっと考え続けていた。正しい答え、満点な答え……でもそんなものはなかったんだ。 恐らく何度繰り返しても(実際に何度もその場面をオレは夢で繰り返しているが)、やはりどう考えてもムリだ。オレにはそれを克服することはできなかったし、ムリだった。どうしても克服できないそれを前にして考え込んでいた。オレはどうす
・「あんたがよくなるためには、この場所を離れなくてはダメだ」まるでアニメかおとぎ話のようなセリフだが、オレにはその意味がよくわかった。 大切だと思わなければ、もっとよくしようとさえ思わなければこうはならなかった。どうでもいい、知ったこっちゃない、そういう気持ちがありさえすればこうなることは防げたはずだった。寝食を忘れ、骨をうずめるつもりで……そう、端役となって死んでもよかった。しかしそういう気持ちがすべて裏目に出ていた。そういう感情のすべてがオレを滅ぼすためのエネルギーと
違うな。そうじゃないんじゃねえ。それどころか最もそうであり。ところがそうなる資格もないのかも知れんねえ。
ってことは100も-100と同じで絶対値で考えれば100ということでしかない、といえばマイナス思考ってことになるのか。 わざわざそんな考え方するやついるのか?と思ったら、それがつまりオレか。 ヤブヘビだな。
絶対値で考えれば100も-100も同じ100だ、と考えるならば。だとすればオレは力を得たと考えるというのはつまりはプラス思考……ってことになるのか。
つまりそれを加味して考えるなら、まだ足りないってことだ。 しかしもしもオレが本物だったとすれば、そのマイナスすらプラスにすることができるはず。
そういってるオレがセミの脱け殻に一番しがみついてるんだろうが……これはだから言えないというよりはだからこそ言えるというものだろう。 セミの脱け殻には本質はない。脱け殻は脱け殻でしかない。 今を精一杯生きることこそが、最もセミの脱け殻の気持ちに寄り添うことなんだと。
セミの脱け殻のために生きてるわけじゃない。セミの脱け殻がすべてじゃない。 今の人生を大切にしていればセミの脱け殻なんていずれ忘れちまう。忘れていい。 いやむしろ忘れちまうような人生の方が幸福であると思う。人は生きてるんだから。死んでないんだから。
死ぬまでは生きてるわけだがどういう人生がいいか?悔いがないか?といえばそりゃ楽しく人生生きてた方がいいに決まっている。 過去なんてのはいくら大切だろうと所詮セミの脱け殻みたいなもんだ。
たくさんのやつが死んでいきやがる。全くクソみてえな状況だ。
地獄に行くにしろ天国に行くにしろ、そこで風穴を開ける……っておもしろいな笑 地獄なら地獄で道を作ればいいじゃない……ってね。 そういう生き方をしたいなと。
まあしかし、今はおもしろい時代だよなあ。がんばればどこだって芽を出せる…… それが地獄であろうと、天国であろうと…… そこに大した違いはないな……